スナッフフィルム(殺人フィルム)と思われるフィルムをめぐっての物語で、同系の某映画などと比べるとかなり面白いのではないかと思います。
しかし、「メフィスト賞史上最大の挑戦!! この仕掛けを看破出来るか!」というのは、正直言って煽り過ぎなんじゃないかとは思いましたが、一度手にとらせる、という目的を達成されているわけなのでそれもアリなのかな。でもあまり気負いすぎて読むとガッカリするかもしれません。
こんなこと書いている割には、この方の次回作が出たら読むつもりです。少し固めだけど映画への蘊蓄がちりばめられたこの雰囲気は、デビュー作にしてはかなり完成されていると思います。文体自体に魅力があるのには憧れます。
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