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小説

異次元の館の殺人

先日感想を書いた『体育館の殺人』は逆説的にインパクトがある作品名だと思ったんですが、こちらの作品は直球的にインパクトがありますね。ここまで仰々しい名前にしたんだから、さぞ凄い仕掛けがあるんだろうと思って手にしてみたんですが……なんだこりゃ(良くも悪くも)。
館シリーズの見取り図にトイレがないのが気になるような人は、これみてどう思うんでしょう。まぁ見取り図はあるんですが、殺人現場の部屋しか図がないんですよ。こんだけのタイトルの作品なのに、館全体の見取り図が存在しないという。
いやぁ、ほんと未見の人に対する説明が難しすぎる作品ですね。パラレルワールドと新本格ミステリーが融合した、と言ってしまえばいいんでしょうか。この作品の特徴的なところを書いてしまうとネタばれになりかねないので、ネタばれ感想でいろいろ書いてみます。

日本ミステリも変わった話がいろいろあると思いますが、その中においてもかなり極北な作品だと思います。こんな話見たことない、てのだけは確か。あんまりSFという部分に期待せず、変わったミステリーを構築するためにSFを用いました、くらいに構えて読むべきかもしれません。
面白かったかどうかと問われたら「楽しめました、個人的には」と余計な一言を付け足さずにはいられない。よほどの物好きじゃないと、気に入ってもらえるかどうかは未知数な代物ではないでしょうか。

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