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映画

CURE

日本でクロサワ監督と言えばおおかたアキラなのでしょうけれど、ヨーロッパとではキヨシの方が知名度が高いらしい。平成のクロサワこと黒沢清監督のターニングポイントになったのではないか、と思われる作品。

サイコサスペンスというジャンルが流行りすぎ、食傷気味になったと思われる時期に上映され、まだこんな作品の出現する余地がこのジャンルに残っていたんだ、と驚かされました。

全く過剰な演出がなく、淡々とした中に様々な狂気が淀み、光があってもどこかに暗さが滲んでいる。なんだ、この禍禍しさは。

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しかしどんな陰惨なシーンよりも衝撃的だったのが、ラストシーン、ファミレスで今まで食事を楽しめなかった主人公が、妻を殺した後で食事を楽しんでいるシーン。

タイトルに秘められた意味が分かり、一見普通のシーンなのにとてつもなくぞっとしたのが今でも忘れられません。

穏やかな狂気を、あなたに。

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