PR(記事内にアフィリエイト広告が含まれています)
スポンサーリンク
映画

蝶の舌

毎度のことながら事前情報を殆ど仕入れずに見た(面白いらしい、と言うこと以外不明)ので、最初はその映像の美しさや優しげな人間模様からてっきり人情ものなのかと思ってたら、見終わった後には実はこれは戦争ものだったと思い知らされました。
「ラストシーンがどうのこうの」と書くことによって未見の方がラストまで構えてしまうから、自分はいつもは極力書かないことにしているのですが(何かあるに違いない、と思って構えてたら思ってたほどでなくてガッカリ、とかなると悲しすぎる)、今回は敢えて少しだけ書きます。
この映画のラストシーンだけをいきなり見せられても、あまり衝撃的ではないと思うのです。場面的・映像的には或る意味何気ないシーンに見えなくも無いので。しかし冒頭からちゃんと鑑賞してラストを見ると、かなり驚くことになると思います。
衝撃的なシーンには大きく分けて二種類あると思うんですよ。そのシーンだけ見ても驚ける場合と、そのシーンだけ見ては驚けないシーン。前者は演出的・映像的なインパクトが強く、後者は一見地味なんだけどシナリオと絡めあっている、といったところでしょうか。
自分は後者的なシーンが好きで好きでたまらなくて。記憶に残っているソレ系のシーンと言えば、『ユージュアル・サスペクツ』の足のシーン、『ヘルレイザー3』のラストの建物のシーン、『CURE』の食事のシーン、世界的に有名なところで言えば『猿の惑星』のラスト、などなど。これらと並んでこの作品のラストシーンも、忘れられない存在になりました。
人を殺す描写が一切無くても、戦争映画は作れる。そんな見本のような存在ですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました