密室劇ものってシナリオによほど自信がないと退屈なだけのものになりそうですが、わざわざ作成しようという気概があるということは、シナリオが面白いものに出あえる可能性が高いのかな、と本作を見て思いました。
はっきり言ってかなり低予算な作品のはずなのですが、鑑賞してるとあんまりそんな気にはなりません。一つの部屋で四人だけで繰り広げられる物語だというのに、最初から物語にグイグイと吸引力があって、目が離せません。登場人物たちも全員キャラがたってて面白いですが、なかでも市川亀治郎氏の演じる役がアクが強くて、ちょっとした仕草だけで笑わされてしまいました。
ネタばれになるので物語の詳細はまったく書けませんが、とりあえず予告編は一切見ないでください、とだけ言っておきます。ひどいことに物語の半分くらいのオチが明確にバラされてます。逆に言えばあと半分のオチは隠されてるわけですが、予告編でバラされてることすら知らない方が、絶対にドキドキしながら鑑賞できると思いますので。
本編は面白いのに、なんでこんな予告編はダメなんでしょうか。映画の本編関係なく、予告編の面白いものだけ集めたWEB記事とか見てみたいですね。前知識なく予告編みて、そのあとで本編見てもっと驚く、みたいな作品があったら最高なんでしょうけれど。殆どは予告編で余計な情報を得てしまうだけだと思うんで、そんな見方はする事なさそうですが、一度くらいはそういう体験をしてみたいところです。
話が逸れましたが、地味であるもののシナリオで勝負してる良作だと思いますので、気になる方は手にしてみてはいかがでしょうか。オススメです。
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