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漫画

金剛寺さんは面倒臭い

Kindleで購入しました。iPadAir2やWindows7で見開きなども特に問題なかったですし、表紙裏などもカラーで掲載されているため、電子書籍にありがちな「紙版しか掲載されてないページがある」といったガッカリ感はないので、お好きな媒体で購入してよいかと思います。なんなら紙版と電子版を買っちゃってもいいのではないでしょうか。
今一番オススメしたいマンガと言っても過言ではないのですが、正直どう説明すればいいのかサッパリ分からない作品でもあるので「いいから俺を信じて、無料だから一話だけ読んでみてくれ!」と説明放棄したくなるんですが、とりあえず未読の方向けに説明しようとしてみます。無理そうだけど。
ラブコメといえばラブコメなんですが、かなり新基軸です。融通のきかない女の子と、感情のまま素直に行動する男の子(ただし鬼)の不器用な心のぶつかり合いを描いているんですが、あらゆる漫画的表現を駆使した、斬新かつ力強い謎のテンションと描写に満ち溢れています。そのうちチッスするだけで透明になっちゃったりするのではないでしょうか(バキSAGA)。
とはいえイロモノってわけでもなく、作品には常に優しい眼差しがあり、世界はあまりもまばゆく、読んでいて実に清々しく明るい気分になります。微笑ましかったり、声を出して笑ってしまったり、とにかく感情を動かされます。されまくります。
とよ田みのる氏の今までの作品のエッセンスも含みつつ新たな次元に達しており、この先どうなるか見逃せない作品ですね。似たような作品をぱっと思いつけない、オンリーワンな作品だと思います。
とここまで書きましたが、やっぱり言葉で面白さを説明するのムリ! いっそのことネタバレ上等であれやこれやを文章で書いてみたくもあるけど、忠実に再現したところで「クスリやってます?」って真顔で言われかねないくらいに何も伝わらないのが目に見えてる……というわけで、
面白いから読んで!
という結論で、未読の方向けの説明は終わりです。
もしこの作品で初めてとよ田みのる氏の作品に出会ったという方がおられましたら、どれも面白いんですけれど、個人的には『FLIP-FLAP』(感想)をオススメしておきます。ピンボールを題材としたラブコメなんですが、もし貴方がゲーマーなら絶対に読んでもらいたいし、ゲーマーでなくてもゲームに没頭する素晴らしさを伝えてくれる名作だと思います。
以下はすでに本作品を読んだ人向けの感想になります。


なんというか、本編とは大きく関わりの無い部分が、異常なまでに読みたくて仕方がないのは俺だけですか? あれもこれも読みたーい!
主人公二人の交流や、徐々に動いていく関係性、その猫写の斬新さも魅力なんですが、モブである登場人物たちも実に魅力的なんですよね。2巻を読んだあと、あらためて1巻から読み直したら、1巻に登場した人物達が再登場してて、ますますあれもこれも読みたいという思いが強くなりました。どのキャラの話が来ても、絶対面白いでしょ、コレ! 
モブと言うよりも、この優しい世界の住人の一人といった感じなんですよね。今回はたまたま主役の二人が注目されている物語が本編であって、他の登場人物に目を向ければ、それぞれの生活や物語がある、という広がりを感じます。
そういった本編とは大きく関わりの無い部分にこそ、実は伏線とか貼られてるのかもなー、と思ったりしました。そのきっかけが第7話のラストで示された劇中鬼言語変換表ですね。自力で解読したい方もおられると思いますので、解読結果はクリックしないと見れないようにしてます。

冷静に考えれば当作品はマンガであって、現実とは大きく関わりの無い人物達なのに、そこに居るかのように自分の中で存在感があり、マンガを読んでいるというよりも、小さな息子の相手をしているかのように、彼らの行末を見ているだけで目元が緩み、笑いがこぼれ、穏やかな気持ちになるのです。この世界がとにかく、愛おしい。
いろいろな意味で、この先どうなるのか、じっと見守っていきたいと思える作品です。

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