警告
嘘喰い終盤のネタバレについても触れている可能性があるので、当記事は嘘喰い全巻読了後に閲覧することを推奨します。
第44巻の再読です。
単行本の背表紙が茶色くなり「CLIMAX」と書かれています。これを見た時、いよいよ屋形越えというクライマックスを迎えるんだなぁ、としみじみ思ったものです。
カリ梅カウント
44巻のカリ梅はなしです。
オベリスク
いよいよ屋形越えです。オベリスクの前で対峙する二人が絵になってますね。
オベリスクというのが象徴的に感じられたのですが、どのような意味が込められているのでしょうか。
記念碑という点なのか、朝日が最初に先端に来る点なのか、はたまた戦利品として頻繁に略奪されたという点なのか(とはいえ今まで屋形超えは一度も成功してないですけれど)。
深読みすると何らかの意味が込められてるのかも知れない、と思わせてくれるものがある、実に良い絵だと思います。
暴かれたくない事
思いっきり言い当てて驚きました。貘さんは平静を装ってますが、このあとハンカチ落とし中に実は気づいているのではと内心慌ててたこともあり、よく反応せずに白を切ったなぁ、と(この次のコマで会話を立会人の話にして話題を逸してますね)。
変わる呼称
この時点では貘さんは「お前」と読んでますが、ハンカチ落としの最中に二人の関係性が徐々に変わってきて、呼び方が変わっていく辺りも心憎い演出でしたよね。
立会人、集合
立会人が勢揃いすると、これまた絵になりますね。俺たちの櫛灘さんや、鷹さんに始末された元拾號[A]そういえばハングマンの目蒲の後釜になるので、拾號って結構入れ替わり激しいですね。の番代が描かれてないので、この時点で死亡してたら描かれてない気がしました。
しかしそうなるとボロの左の人物は誰ですかね? 元零號の磨黒かな? もしくは亘(捨隈の専属立会人)かな? と悩んだんですが、南方の存在をすっかり忘れてました。
なお美玲立会人は作中で勝負に立ち会う姿は描かれていませんでしたね。
最終回に向けて物語が締めくくられるはずなのに、惜しみもなく新キャラが登場するので、週刊連載時は本当に完結するのか、まだまだ続くのかが全然分からない、と良い意味で翻弄されたのだと思います。
我々は見たいだけ
他の誰よりも立ち会うことを求めている、というのは能輪美年立会人が言ってた発言を思い出させますね。
我々は見たいだけ。本物の知と暴が入り乱れる闘いを。脳漿沸き立つ勝負を。
厳かな決闘
今回の屋形超えの本質が描かれていますね。決闘なのだ、と。
ハンカチ落としは派手さはないものの、二人の静かな鍔迫り合いを見ているかのような緊張感があり、ラストに相応しいと感じます。そこにあるのは、とてつもなく静かな決闘。
電話回線の種類は確定した
今後の流れの説明に、さり気なく電話回線が分かったという伏線はってますね。
そしてハンカチ落としの名前もうっすらと。
共感覚
門倉さんのサヴァン症候群の描写が早い段階でありましたね。
嘘喰い本編では時間の共感覚の持ち主は出てきませんでしたが、もしご存知なければ想像以上に奇妙なので、ググってみるのをおすすめしておきます。
個人的にはこの記事がオススメですかね。
ハンカチが1枚あればよい
連載時はなんで夜行さんが負けてないのか不思議でした。
ルールを見たら明確に書かれてますね。ハンカチを持たない場合は失格とあるので、己のハンカチを持たない場合は失格ではありません。夜行さんはこっそり門倉さんのハンカチを所持してたので、その場で脱落とはならないわけです。
立会人達のための立会人
梟は立会人になってますが、號数は不明です。
屋形越えの前なので、正式の號数を授与してないということなのかも知れませんが、立会人達の勝負に立ち会うというメタ的立場なので、號数無いほうがふさわしい気がしました。
島の暗部を扱うのに、狂気を内に秘めた梟立会人が適任だったのでは。
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脚注
↑A | そういえばハングマンの目蒲の後釜になるので、拾號って結構入れ替わり激しいですね。 |
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