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映画

手紙は憶えている

映画館だとポップコーンを隣で延々と食べ続けられるという事故がよくあり、「自分は前世の徳を積んでなかったので、映画館で静かに映画を見れない罰を受け続けているのでは……」と思っていたんですが、劇場公開当時に某映画好きなゲーム制作者の方が、「一度鑑賞したら、もう一度見たくなる映画」と称されていたので、思い切って映画館で鑑賞しました。
自分の場合、予告編も見ないで前情報なしで出来るだけ映画を見たい派なんですが、それだとほぼ映画の情報がないので何も見なくなっちゃうんですよね。そういう状況だからこそ、人々の口コミとかだけを当てにするわけなんですが、その際にネタバレなしに他人にどう勧めるかの難しさ、ということを考え込んでしまいました。
後から映画のウリ文句を知った口ではあるんですが、それでも事前に伏線がたくさんありそうだと構えて鑑賞してしまい、残念ながら映画の真相には事前に気づいてしまいました。ただし作品そのものに非はなくて、鑑賞した自分の内側の問題だと思っています。
例えばサイコロを振る前にどの目がでるか予想しようとして、「1か、2か、3か、4か、5か、6のどれかでしょ」なんて思ってたら、当たらない方がおかしいですよね。そんなこと事前に考えておいてオチが読めたと得意がっても、自分が損するだけではないでしょうか。ちゃんと伏線を見て推理して真相にたどり着くならまだしも、適当に今まで見た映画のパターンからありそうな可能性を手繰り寄せても、そんな行為のなんの意味があるのでしょうか。
といったことがあり、フラットな気持ちで鑑賞に挑むことの難しさを痛感したのですが、そもそも映画に意外性だけを求めて見るのも限度があるのではないかな、とも思いました。
意外じゃなかったら、それだけでその映画はよくないのか?
もちろんそんな事はない、というのをこの作品が証明してくれたと思います。
認知症の老人という有りそうでなさそうな主人公ゆえに妙にハラハラしてしまったり、老いるという誰もが避けれない事実への受け止め方、復讐劇なのにロードムービーのような雰囲気、そしてワーグナー。心に残る映画だったと思います。
あと全然関係ないんですが、PS4の『ルートレター』でマックスという名のゲーム界きってのサイコパス*1が出てきて、しばらくの間マックスコーヒーとか単語を見るだけでニヤニヤしてしまうという重篤な状態だったんですが、本作を見ても大丈夫だったので完治したかなぁ、と思いました(←本当に関係なさすぎ)。

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