PR(記事内にアフィリエイト広告が含まれています)
スポンサーリンク
映画

マッドマックス 怒りのデス・ロード

映画

はじめに

なんか面白そうだから見てみたいなー、と思った人は、以下の文章は読まずにすぐ劇場に行きましょう! 予告編の動画を張っていうのもなんですが、これ見ないで劇場行って「マッドマックスをキメてきたぜ!」と言い放ちましょう!

たぶん期待は裏切られないし、それどころか期待の上を行きやがります。とても70歳の監督が作ったとは思えないエネルギッシュさに満ちてます。

なお前シリーズ三部作は見なくても大丈夫な作りになってるので、前知識なくてもすぐに見れるし、むしろ余計な先入観なく楽しめるでしょうし、予告編も見なくていいから、とにかくすぐに劇場に行きましょう。行け!

以下は、いかにしてマッドマックスを4DXという最高の環境で見ることになったかという経緯と、感想を書いてます。ネタバレのところは、クリックしないと見れないように隠してますので、未見の方でもご安心を。願わくは、一人でも多くの方がこの傑作を劇場で見るきっかけにならんことを!

みんなの感想がまともじゃない

ツイッターはとてもじゃないけど、全フォロアーの発言を見るのは不可能に近いので、リストで管理して閲覧してるわけなんですが、もう最近のTLがマッドマックススレかという有り様になってまして。

過去作はいちおう全部見たはずなんですが、もはや数十年前なのでさすがに全然覚えてないし、見に行くつもりはまるで無かったんですが、なんかこれだけ絶賛されてると、どんな映画なのかよくわからないけど気になります。

なんだかよく分からんが、とにかくヤバそうだ。

劇場までのデスロード

思い立ったが吉日、ということでまずは土曜日にキャナルシティへ行ってみました。以前とある映画を見てたら、最後のラストシーンの直前で上映できなくなって、お詫びにもらえた鑑賞券が一枚あったからです。

まぁ追加料金でIMAX3Dで見れたらいいなぁ、くらいの気持ちで劇場に行ってみたら、これがもう超長蛇の列。最近は映画見に行く時はネット予約していくから、基本的に並ぶということがまるでなかったので、耐性が完全になくなってました。

並ぶか……それとも、ここまでの評判だったら、どうせなら4DXで見るべきか? でも北九州まで一人で行くのもなんだしなぁ。それに「友達のなかで、一番頭が悪い人と見に行こう!」ってリツイートした後に誘うのもなんだかなぁ。

あの人、頭は悪くないしむしろ良いんだけど、全力で大真面目にバカなことしてるし、シャレが分かる人だし、こんだけはじけた映画のために北九州まで行こう、と誘って了承してくれる酔狂な人を他に知らないしなぁ。

と悩んだ挙句、日曜の午前1時前にあれっくすさんに「明日、北九州にイカれますか?」と打診したところ、あっさりと13時の回を見に行くことが確定した次第です。合言葉は、思い立ったが吉日。

途中でお昼を食べることになりましたが、フルマラソンに挑む前の気分です。かなり席が揺れるらしいし、いざ映画が始まったらトイレに行くことも厳しいでしょうから、かけうどんのみを頼んで汁も飲まず、麺だけさらりと食べて、水も口に含む程度にして、上映中に空腹感を感じない程度に胃袋をふくらませて、これで準備オッケーです。

今回で4度目の北九州なので、割とスムーズに到着。今回は小倉駅北口から毎時発車している専用バスに乗って移動しました。

そんなこんなで高ぶってきた中、いよいよ上映が始まりました。

感想(ネタバレ無し)

3Dメガネは持参してきましたが、メガネオンメガネになることまで考慮しておらず、コンタクトにしてこなかったので、席の揺れの激しさで3Dメガネ飛びませんように……と祈りながら見てましたが、席の揺れは激しいものの、メガネが飛ぶようなことにはならなくて安心して見れました。

映画が始まる前は「何台クルマが破壊されるか数えてみよう」とつまらないこと考えてたんですけど、始まって3分も経たないうちにそんな事するのを忘れてしまっていた。冒頭で世界観の説明がさらりと終わったんですが、その直後からヒャッハーな状況になったんで、そりゃもう笑うでしょ。展開はええよ。

ちなみに4DXの演出ですが、シャボン玉はありませんでした。匂いはあったのかもしれないけど、気づかなかったレベル。まあそんなことは問題じゃない。席の揺れやスモークがすごくて、なんかもうアウトランをやってるような気分でした。いや違う、上下にも揺れてたからもはやパワードリフトというかスペースハリアーみたいな気分でした。もう席が常に揺れる揺れる。揺れてない時間は存在するのか、という勢いで。

あと水がけっこう出てきて驚きました。iPhoneが壊れない程度に水がでるんですが、3Dメガネにもかかるんですよ。でもそんな心配はあんましないでいいです。風が拭きまくるから結果的にすぐにメガネ乾燥してくれるし。

なんというか、もうド派手すぎる映画で最高でした。石油枯渇した世界観なのに、火炎放射器使いまくりでいいのか?といった素朴な疑問はすぐに忘れて、静かな心で鑑賞した方がいいです。無理だけど。大真面目にハチャメチャなことしてて、本人たちはマジなのに絶対笑ってしまうから。見ると鬱が治った人もいるらしい、納得の出来。素晴らしすぎる。

見る前はストーリーなんて全然ないんでしょ? 暴力シーンを出すためのレール代わりなんでしょ? と思ってたんですが、実は要所要所でツボを押さえた作りで、以外とドラマもあったのが今作1番の驚きポイントでした(失礼ながら)。でも殆どの連中は九九最後まで言えなさそうだったのは事実。教育って大事なんですね。

フォロアーさんから「マッドマックスは4DXで2800円出して見る価値がありますか?」と質問されたので、お答えしましょう。

2800円という金額には、人によっていろいろな価値があると思います。アミーボだったら2個買えてお釣りが来ますし、スト3だったら100円1クレでも28回は対戦が出来ますし、20円1クレだったら140回も出来ます。でもね。アミーボ2個買ったり、スト3を数多く遊べたからといって、マッドマックスを4DXで見るという経験はできません。

マッドマックスを4DXで見ない奴はバカ確定です。

こんな貴重な体験を逃すんですから、そう言われても仕方がないでしょう。

とはいえ、4DX見終わった後はバカになってしまうんですが。

俺のあの時間帯のツイートだけみると健常者っぽく見えますが、実際に口を動かして何か言おうとしても「あー」とか「いやー」とか「すごい」としか喋れませんでした。マジで。三文字以上の言葉が口から出ない。馬肉食べて「味がする」としか言えなかった人の気持ちが少しわかった気がします。

ツイートは割とまともに出来てたので(内容はともかく)、脳の言葉をしゃべる部分がおかしくなってたんだと思います。登場人物が殆ど九九を最後まで言えなさそうでしたが、あの時の自分も九九が言えなかったに違いない。

というわけで、4DXで見なければバカ、見てもバカになる、というのであれば、見てしまったほうがお利口だと思います(バカになるけど)。

ネタバレ感想

ここからは先は、ネタばれ感想になるので、できれば一回鑑賞されてから読まれてください。

まぁ読んだところで、この作品の面白さが損なわれはしないとは思いますが。

クリックでネタバレ感想を表示

太鼓。母乳。輸血袋。いろいろな要素がありますが、ギター、これに尽きる。シナリオに全く関与してなくて、セリフがまったくないというのに、あの存在感はただごとじゃなかった。あと比喩じゃなくて本当にギターから火を噴いたので、コーラとか飲んでなくて本当によかった。絶対吹いてた。

なんか、ゲーム『ギアーズ・オブ・ウォー』で、チェーンソーが必要か真剣に会議が開かれた国、それがアメリカなんだなぁ、と思って無理やり納得しようとしていたら、火を噴くギターについて、鋭い考察がありました。

そう言われると確かに、腑に落ちます。銀のスプレー缶が何なのかは具体的にはわからないけど、彼ら的には何らかの意味があるんだろう、と納得した時のように。ちなみに彼にはコーマドーフという名前があり、裏設定がしっかりあったようです。

あと、あれっくすさんに言ったら「え?(この人なに言ってるの?)」という顔をされたので、俺の勘違いだったのだろうか(あの時は九九言えそうな精神状態で見てなかったし)と思ってた、乳首の件。本当に服の乳首のところだけ露出してました。デブのおっさんの乳首が。

「マッドマックス 乳首」と検索するだけでこんな画像出てくるとは、インターネットとは素敵な世界ですね。

とまぁこの映画、登場人物のほとんどが控えめに言ってもとち狂ってるし、ほとんどファックとしか言ってなさそうなんですが、どちらかというと狂ってしまった世界に適合しようとした結果、といった印象をうけましたね。脳天気にヒャッハーと言ってるのではなく、カルト的な教えで自分の精神が崩れないようにしつつ、独自の思想に根ざした行動をしていると思えます。まぁ世間ではこういうのを狂ってると言うわけですが。

だって大真面目にニトロ吹きかけ合戦したり、輸血袋を車の先頭にくくりつける必要ないし、ビヨンビヨンって棒運動する必要もないし、O型のことをハイオク血液とか言うし(誰でも輸血できるから、ってその名前は……)、3Dで一番飛び出してきたのがギターだとか、なんかもうそういうの見てたら笑うでしょ、普通。でも登場人物たちはいたって大真面目なんですよ。それに、あれらのシーンがCGほとんど無しでガチスタントってのも、制作スタッフ達も頭おかしいと思います。素晴らしい。

派手なアクションにおバカな要素も盛りだくさんで、観客のMADも全開になってしまうんですが、ちゃんとかっこいいシーンもあって、緩急が実にうまく調整されてた印象が強いです。言ってしまえば砂漠を一往復するだけの話が、あそこまで面白いのはすごすぎます。

最後の最後でマックスが自分の名前を名乗ったり、戦った描写が直接無くて何事もなく帰ってきたシーンとかかっこよすぎて震えが来ました。最初は戦っていた女性たちと、いつの間にか共闘して切り抜けていくのもよかったし、一番希望がない存在の敵役だったニュークスが希望について語るシーンも素晴らしかったし、ラスト間際はセリフなしで目だけで演技するシーンが多かったですがどれも印象深かったですね。

あと、スタッフロールで流れた音楽、最高。

映画館にいてもこの曲がすぐ買える、iTunes、最高。

最後に

本当は昨夜みたサスペンス映画がかなり面白かったので感想を書くつもりだったんですが、完全に本作に上書きされてしまいました。今思えば、マッドマックス見る前に感想を書くべきだった。昨日の俺にバカ野郎と言っておきたい。

何はともあれ、この稀有な傑作は、今この瞬間に、できれば4DXで見ておくべきでしょう。

あとになって家庭でDVD鑑賞して「こんなことなら劇場で見ておくべきだった……」と過去の自分にバカ野郎と言わないで済むためにも。

コメント

タイトルとURLをコピーしました