PR(記事内にアフィリエイト広告が含まれています)
スポンサーリンク
小説

奈落のエレベーター

奈落のエレベーター 悪夢シリーズ

奈落のエレベーター 悪夢シリーズ

木下半太
幻冬舎
2014-10-10

映画『悪夢のエレベーター』(感想)の続編が小説で出てる、ということで手にしてみました。あれだけ綺麗に終わった後に、どう続編を持ってくるのか気になったので。
文字も大きめで200ページくらいと短めで、次から次にテンポよくいろいろな事が起こるんで、あっという間に読み終えてしまいました。とにかく読者を楽しませよう、という娯楽精神にあふれてるなぁ、と思って作者プロフィール見たら、コメディ・ミステリ系の劇団主催をされてる方で納得。
で、続編としてどうかというと、手放しに喜んでいいか微妙な気がしました。まずこの作品単体で読むのはつらいだろう、という点。あとは前作が綺麗に終わって、読者に想像の余地を残して終わったいたのに、本作によって想像したものが否定されることになった、という点ですね。続編を作ることの難しさを感じさせます。
とはいえ、無理やり続けて酷いことになった続編、というわけではまったくなく、続編としてうまく繋げたと思いますし、話も面白かったと思ってはいます。ゲーム『ペルソナ3フェス』に感じたほどのガッカリ感はなかったんですが、前作の結果が確定してしまった残念さだけがあった、といった想いだけがあります。
面白いことは面白いんですが、前作の終わり方で満足している方は、あえて読まないのも選択肢の一つと思います。でも気になって手にしてしまうでしょうけれど。

コメント

タイトルとURLをコピーしました