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小説

『ギロチン城』殺人事件

“物理トリックの北山”という異名を持つ作者の作品ですから、タイトルからしてこれはもう豪快な物理トリックが待ち受けているんだろうなぁ!と読み始めたんですが、それはもう色々な意味で驚愕されられました(良い意味で)。
この前『その女アレックス』(感想)を読んだ時ぼんやりと感じてたことがあったんですが、琥珀色の戯言の方の感想を見て、自分が何を感じていたのかがはっきりとした輪郭を持ちました。
ただ、これを読んでいて思ったのは、ストーリーの「どんでん返しの技術」においては、われらが日本産ミステリというのは、もう、行きつく所まで行ってしまっているのではないか、ということでした。
そうなんですよね、シャーロック・ホームズを源流とした推理小説は、日本でガラパゴス化して異形の進化を遂げてしまったのではないでしょうか。その極北の作品の一つとして、本書を挙げてみたい。そう思うくらいにショックを受けました。これまたネタばれなしで何も書きようがないので、クリックしないと見れないようにしてネタバレ感想書きます。

それにしても、本当に密室トリック考えるのが好きで好きで仕方がないんでしょうね、この方は。ただ、そのトリックを活かすための舞台や雰囲気作りが毎回大変そうですから、そういう意味でいうと『ダンガンロンパ霧切』シリーズ(感想1感想2感想3)のあのシステムが生み出されたのは必然的なのかもしれません。
『城』シリーズも、『ダンガンロンパ霧切』シリーズも、そしてそれ以外も、とにかく北山氏の今後の作品が楽しみです。

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