とりあえずノーマルでクリアしたので感想を書いてみます。このシリーズはPS2の初代、紅い蝶をクリア済ですので、久々の零シリーズでした。率直に言うとあまり怖くはないのですが、いい雰囲気のゲームだったと思います。
怖くない、というのはシリーズ二本もやってるからなのかもしれないですけれど。と言うのも、夜中にまみりんが横で見てる状態で遊んでたんですが、しきりに「なんでわざわざ夜になってから出かけるの? バッカじゃないの?」と怯えてたからです。自分の場合も、初代の時は最初の部屋だけで進むのためらうくらい怖かったですし、慣れなのかもしれません。
射影機で霊を撮影していくゲームなんですが、ゲームパッドを使うことで臨場感があるのもさることながら、過去作に比べると戦闘そのものがかなり面白くなってると感じました。以前だとただ近づいて大ダメージチャンスを狙うだけだったんですが、今回は弱いフィルムで弾などを消しておくのがシステム的に意味をもったり、遠くからでも複数対象を撮影することで攻略になったり、プレイヤーによって射影機の性質が違ったり、と攻略しがいのある楽しさがありますね。
久々にプレイしたので、クリアする前はフェイタルフレーム持は即座にフィルム消費無しに連写可能、ということを忘れてました。そのせいで初回は時間がかかるなー、と勘違いしてましたが、フェイタルフレームの性質を思い出したら途端にテンポがかなり良くなり、攻略がより一層楽しくなりました。ゲームをシナリオ通りに進めているだけだと説明が出ないので見逃しがちかもしれませんから、これから進める方はここだけ把握しておいた方がいいかもしれません。
オートセーブになってるのでアイテム類が足らなくなったら先に進めなくなるのでは、と最初は危惧していましたが、完全に杞憂でした。シリーズ旧作と違い、章立てごとに独立していて、章クリア後であってもやり直しが何度でも可能となってます。難易度も章ごとに選択しなおしが出来ますし、シナリオ的にはイージーでクリアしても差異がないので、アクションに慣れてない人でも気軽に楽しめると思います。
快適といえば、ゲームパッドでマップを表示させながらのプレイが、想像以上でしたね。迷ってはマップを開いて画面を元に戻しては迷い、というバイオ系でありがちなことが無いので、テンポが良いです。DSだと珍しくないのかもしれませんが、据え置き機だとまだまだ珍しいのでもっと色々なゲームでゲームパッド活用して欲しいですね。本作とは関係無いですが、WiiUはゲームパッド単体で気軽に遊べたりするので、他ゲーム機とは違った良さがありますし。
冒頭でも書きましたが、あまり怖くはありません。とはいえ、ゲーム中に何箇所か声が出そうになったシーンもありましたし、不気味なのに儚なさがある雰囲気が抜群で、落ちている資料を読んで少しずつ世界観を理解していく作りもあいまって、派手さはないもののホラー作品としての満足感がありました。
あと特筆すべきは画像ですね。次世代機であるPS4やXboxOneに比べると、720pということもあって直接的な画質はそこまで無いかもしれませんが、表現が素晴らしいので見劣りするということもないと思います。特に水に濡れた表現は必見ではないでしょうか。
零の濡れシステム思いついた人は、ペルソナ4のメガネシステム以来の天才じゃなかろうか。 pic.twitter.com/apVIPHT2W3
— 嶽花 征樹 (@takehana_masaki) 2014, 9月 28
標準衣装でこのエロさなので、違う衣装を入手するのが楽しみすぎる。すぐ水に濡れさせる場所を抑えておこう。 pic.twitter.com/EIYyDbtXwt
— 嶽花 征樹 (@takehana_masaki) 2014, 9月 28
といった感じに通常衣装でも間接的な艶やかさがありますが、シリーズ恒例のクリア後の衣装はかなりエロいので、そういう期待も裏切らないのではないでしょうか。でももう少し衣装があっても良かったかなぁという気も……DLCで追加ミッションとか衣装が出てくれませんかね。
改善要望がないわけではありませんが、クリア後のやりこみ要素も豊富ですし、ホラーゲームの良作だったかと思います。このシリーズの次回作は、細かな要望をすくいあげつつ、恐怖感を増した作りになってくれるのではないか、とかなり期待したいですね。
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