今年の4月からHDMIを本格的に導入しはじめたんですが、最近になってPS3でブルーレイを見てると、途中で完全に信号が消えた状態になって、テレビが真っ暗になってしまう現象に悩まされていました。
色々試したところ、何が原因だったか明確にはわかりませんでしたが、最終的には「部屋を暑くしてると良くない」という当たり前すぎる結論になってしまいました。今のところは障害が再現しなくなってます。
あまり参考にならないかもしれませんが、同様の症状が出た人がいた時のため、および自分用の備忘録として今回試したことなどをつらつら書き連ねてみました。一言でいってしまうと、PS3の冷却や信号切断の対策、といった感じになってます。
最近ずっと喉が痛いので、クーラーもつけず夜中にPS3でブルーレイ見てたりしてたんですが、PS3がすごい轟音を発するのです。「ゴゴゴゴッー!」とスタンドでも降臨しそうな勢いでPS3が叫び出すので、温度計みたら29度とあります。こりゃ仕方無さそう。
うるさくて音声が聞こえないから、ヘッドホン付けたままそのまま鑑賞してたら、突然テレビが真っ暗になって、右上にHDMI1とかチャンネル名が出てる状態になってしまいました。
なお我が家では、HDMIの切替器と分配器の2つを経由して、液晶テレビに接続しています。
液晶テレビとの相性問題なのか確かめるために、同時に分配されてるPCモニターでも確認してみたら、こちらも信号なしとなってます。テレビやモニター側の問題ではなさそうです。
試しに室温などの条件をほぼ同じにして、他のブルーレイディスクで試したところ、障害が再発しましたので、ディスクの問題でもなさそうです。とりあえず今回の一連の動作確認においては、『ライフ・オブ・パイ』で検証してみました。何か作業しながら再生しておいて、気が向いた時に目を向けると、どの場面も大変綺麗なので、単調な検証をするのにかなり役立ってくれたと思います。
信号が切断される件ですが、HDMIコードの種類が古かったり、伝送速度が間に合わない場合はこういう症状が発生するようですが、ここ最近買ったばかりのHDMIコードなので最低でも1.3カテゴリにはなってると思いますし、4Kとか3D対応とか書いてるコードしか買った覚えないので、さすがに転送速度の問題ではないと思いました。
とはいえ念の為に、問題切り分けのために新しく1メートル程度の1.4のHDMIケーブル買ってきました。室温29度、夜中、クーラーなし、ブルーレイ鑑賞、とほぼ同じ条件で試したところ、同様の症状が起こってしまいました。コードの問題でもなさそうです。
つぎはフルHD(1080p)ではなくて、ハーフHD(720p)に変えても試しましたが、これでも障害が発生します。この段階では、まだPS3の問題なのか、切替器や分配器の不具合なのか、まだまだわかりかねます。
この障害になったときは、PS3の電源付け直すと復帰します。そのあたりからするとPS3本体がやばいのかも、と思ったんですが障害が起こった時にPS3のHDMIコードを挿し直しただけで復帰したので、PS3自体は暴走せずに信号を出しているように思われます。
何はともあれ、夏場にPS3使い続けて熱で壊れるのも避けたくなったので、こちらの記事を参考にAmazonで評判よさげなノートPC用冷却ファンを買ってみました。
部屋のクーラーなしで、29度くらいの室温で耐えれるんだろうか、と試してみたら30分後の状態で例の障害が再発しました。効果ないかなと思ってよくよく見ると、冷却ファンの強さを上げるつまみが中間程度になってました。強さを最大レベルにして冷却ファン自体の音を確認しましたが、個人的にはかなり静かに思えましたので、そのまま鑑賞し続けてみました。
PS3のファン音は相変わらず発生してますが、一段階激しさが落ちてる感じです。以前は「ゴゴゴゴゴッー!」だったのが、今では「ブーン」くらいになってます。どっちにしてもヘッドホン付けたくなる気分ではあるものの、壊れる心配するほどではなくなった心境です。
これはいけるか……?と期待したものの、あえなく一時間後に障害発生。やはりダメだったか、と思って参考にした記事を見なおしたら、クーラーの前後を逆にしてしまってました。なるほど、これだと効果薄いみたいです。あらためて前後を変更してみました。この向きだと左側のランプが赤く光って暗闇だと目立つので、適当なサイズの白いプラスチックで目隠し状態にしています。
参考記事にもありますように、水平にするには3センチ弱の何かを置く必要があります。写真をよくみると、なんだか黒いものが置いてあるのがわかると思います。
今回は参考記事に書いてあったゴム足ではなく、東急ハンズで3センチの立方体ゴムと、振動対策の数ミリのゴムシートをセットにして支えてみました。立方体に丸いシートを貼り付けたのが、写真右の物体です。これを冷却ファンの下に敷くと、いい感じの高さになってくれました。
ここまで冷却対策とったから、これなら29度の室温でも耐えられるのでは、とかなり期待を込めてブルーレイを鑑賞しましたが、残念ながら障害発生。1時間くらいは耐えてくれたので、冷却効果はありそうな気がしますが、まだ効果が足りないみたいです。
迷走してきたので、試しにD5端子で再生してみました。すると今度は障害が発生しません。29度の室温でブルーレイ見たいなら、HDMIじゃなければいけそうな感じです。デジタルとアナログでの差が何かあるんでしょうか。
とはいえ我が家だと切替器と分配器を経由してるので、こちらも切り分けしてみないと結論は出せそうにありません。そこでこんどはテレビとPS3をHDMIケーブル一本のみで直結して試してみたところ、1時間46分まで耐えて新記録なんですが、動きが止まってしまいました。少し暗転したりもしたし、PS3の反応が変だったので、今回はPS3が変だったのかもしれません。切替器は熱くなかったので、PS3の熱問題でしょうか。
ここらで初心に帰ってみるか、と思いクーラーをつけて26度くらいにして、喉を痛めないようにマフラーしながら再生してみると、今度はまったく問題ありません。PS3のファンにいたっては、無音に近い状態で感動しました。クーラーと冷却ファンの組み合わせだと、かなり効果が高いですね。これならヘッドホン無くても普通に鑑賞できます。うすうす思ってましたが、やはり熱という要素が悪影響を及ぼしてるみたいです。
ここで終わりにしても良かったんですが、ついでに切替器も変えてみることにしました。今まで使ってた切替器だと4方向にコードが出るので、機能的には満足してても収納的にイマイチだったのです。次世代機を買った時に備えて、入力が5端子あって、信号が安定するように電源付きタイプの切替器を買ってみました。
「めちゃ×2売れてるッ 1080P対応 HDMI セレクター 5in1out スイッチBOX I13-02」という名前はどうかと思いますが、品質的には特に問題無いです。コードが一方向にまとまるので、収納しやすくていいですね。リモコンも付いてて反応も悪くないので、ほとんど申し分ありません。唯一欠点を上げるとすれば、HDMI機器の電源が入っても、自動的に切り替わってくれない点です。
Amazonの商品説明では「信号入力で自動チャンネル切り替えのオートスイッチ搭載」とあるんで、もしかしたら何らかの設定があるのかもしれませんが、スイッチらしきものも他に見当たらず、英語マニュアルみても特に解説も無かったので、無理なのかもしれません。今回は途中で信号消えるのが何よりもイヤだったので、手動でチャンネル変えるくらいは必要経費ということで我慢すべきなのかもしれません。
とりあえずPS3、WiiU、Xbox360で繋いで問題なく使えました。なおXbox360はこの切替器経由だと、720pしか選択できないという障害が再現しました。以前使ってた切替器でも発生してたので、どうも360自体の不具合っぽいですね。この製品の責任では無い気がしています。
この切替器を使って分配器経由で、室温27.5度の状態にて(雨が降ってて昨日までのような29度超えの室温が再現できませんでした)、HDMIでブルーレイを再生したところ、みごと障害が発生せずに最後まで無事に鑑賞できました。
とはいえ、この直前にPS3本体の四方からエアスプレーで掃除したり(少し埃が出てきました)、ケーブルを千円程度のものから三千円程度のしっかりした作りのものに変えてるので、厳密に障害の切り分けが出来たかと言われると微妙なところです。
正確に原因を突き止めるのであれば、前の分配器に戻してもう一度確認してみた方がいいのかもしれませんが、もう面倒になってきたので、ここいらで検証は終わりにしてみます。障害については実質的に改善できてますし。
といった経緯から想像するに、暑いと切替器がたまに信号切断しちゃうかもしれないから、信号が安定する切替器を使うか、クーラーをつけるか、D端子を使うか、テレビと直接接続するか、といった手段を用いればいいのではないかと思いました。あとはエアスプレーで埃を飛ばすとか、高品質のケーブルに変えるとか、ケーブルを抜き差ししてみるとか、といった事も効果があるかもしれませんね。
結局のところ、当たり前すぎる結論ですが「室温29度の部屋でPS3を動かすのは、いろいろな意味でオススメできません」ということで。もし参考になれば幸いです。
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