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映画

ドーン・オブ・ザ・デッド

位置づけ的にはロメロ監督の『ゾンビ』のリメイクということになってますが、あまりリメイク元との比較とかをしないで素直に見た方が、楽しめるんじゃないかと思います。ゾンビが走っちゃいけないとか、社会性メッセージがないとか、そういうのは分かった上で敢えてこういう作風にした気がしますね。リメイクながらも新鮮さを追及し、とにかく娯楽作品として面白く、といった意気込みを感じます。
ホラーにしてはそこまでゴア表現もないので、ホラー初心者でも鑑賞しやすいのではないでしょうか。怖さというよりも、派手なアクションや人間描写を楽しむ映画じゃないかと思います。特に銃屋の主人との交流部分など、悪趣味ではあるんですが不思議な穏やかさがあるシーンもあって、メリハリが効いてて退屈しません。
映像的にも当時としてはかなり斬新だったのではないでしょうか。「当時は」と言ってしまうのはなぜかと言いますと、完全に個人的な理由になります。残念ながら他のホラー映画やゲームなどで、本作を元にしたと思われるようなシチュエーションを既に見てしまっていたからです。そういう既視感が無ければ、最高に楽しめたのだろうかと思うと、実に、実にもったいない。
本作が名作なのは間違いないとは思いますが、どんな映画でも見るのに一番適した時期、というのは少なからずあるのかもしれないな、と痛感した次第です(それでも大変面白かったですけれど)。まぁ人生は有限で、使える時間も無限ではないのですから、こればっかりは避けられない命題なのでしょうけれど、話題作はなるべく早めに見たほうが自分のためなのかもしれません。とはいえそれとは逆に、年齢を重ねた後で同じ映画をみると、まるで違った感想になったりすることもあるので、なかなかままならなくて、それが逆に面白みでもある気もしますけれど。
なにはともあれ、ゾンビ映画の定番ですね。ホラー映画で何を見たらいいかと質問されたら、とりあえず鉄板として挙げておくべき作品でしょう。

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