とりあえず二週クリアして悪魔全書をプレコンプリートするくらいには遊びこんだので、感想でも書いてみます。
女神転生シリーズがSRPGになった、とだけ聞くと敬遠する人もいるかと思いますが、このシリーズが好きならやっておいた方がいいです。SRPGとはいってもファイアーエムブレムシリーズほどにはきつくなく、だからと言って何も考えずに力押しだとクリアできず、移動能力といったスキルも考慮しないといけない絶妙な難易度になってます。一戦闘が長くても15分前後で基本的に終わるので、SRPGの割には手軽にサクサクできるのも良いですね。
前作も面白かったものの、幾つかシステム的につらいところがあったのが残念でしたが、今回は細かいところを直してきてくれました。ぱっと思いつくのがセーブ数が3つに増加、悪魔数の倍増、スキルクラックがパーティ共有に、取り逃したスキルもフリーバトルの赤チップである程度取り戻せる、悪魔全書の追加、といったところでしょうか。
ストーリー的な点で見ると、今作は緊迫感が前作ほどでは、って思いました。少しずつ侵食されていく日本、ってのをステータス画面でこっそり出したり地名で表現したりせず、ストーリー中の画面で前面に出した方が効果的だったかもしれません。とはいえ、十分及第点は超えてるとは感じてます。
今回の一番面白かった点は、難易度の高い敵との戦闘です。スキルがパーティ全体で保有して自由自在に付けなおせるからでしょうか、終盤には容赦ない敵が出てきます。物理反射で全門耐性つけてるラクシュミ作った時は、これでラストまで使える仲魔が出来たと思ったものですが、あれで全然不足とか予想もしてませんでした。スキルの組み合わせを十分考えて、戦略的に挑まないと勝てるイメージがわいてきません。
そういうわけでレベルを上げて新たな仲魔を合体させて用意することになるのですが、このゲームだとレベル上げがそんなに苦になりませんでした。レベルが一つ上がるというのが他のゲームだとそんなに重要ではないと思いますが、メガテンシリーズだと合体できる悪魔が増えるということになりますので、1レベル上がるたびに悪魔合体を試しまくり、ボスに挑んで失敗したらまたレベル上げて、といった感じになるから気分的にはあんまり単調作業っぽくは感じませんでした。まぁ戦闘自体が単調になってないのが大きいと思います。
今回特筆すべきは、二週目以降のやりこみ要素です。ファミ通で「やりこもうと思ったら、時間は無限大」とか書いてて大げさなと思ってたんですが、二週目突入したら納得しました。これはアツい! 今までのメガテンシリーズで一番アツイやりこみシステムではなかろうか、てくらいに。詳細はネタばれ感想に書いておきます。
- 二週目以降のアワード要素が素晴らしい。360やPS3みたいな実績解除系な遊びがやってくるとは! もう少し変な実績もあったら面白かったんですけど、とりあえずはこんだけあれば時間は無限大ですな。
- 強いボスと戦うために、と思って全書の値段下げずにプレコンプしてしまいましたが、経験値優遇すると入手するお金も増えるみたいなので、二週目でアワードポイント増やしてからコンプした方が良かったかな……数時間でプレコンプできるのでサクサク進めたとは言え、もっと短時間で出来てた気がした。あと「あーちゃんが食べてるけどいいの?」と言われて見てみたら、俺が書いてた「ぼくのかんがえたさいきょうのあくまがったいれしぴ」を書いてた紙を食べられてたのが時間ロスだったか。3・4回くらい合体しないと素材ができないので、途中を食べられたからワケわかんないし、それどころか何を作りたかったのかさえワケ分かんなくなった。
- 二週目の四日目のリリス、なんとか倒せてしまいました。マッカなし、経験値優遇なし、悪魔は四体(全部レベル60くらい、むらさき鏡、ベヒーモス、アリオク、ノルン、とかだけ)だけ。物理反射持たせてるから大丈夫か、と思ってたらこれでも物足りない事態になるとは想像もしてなかった。お金なさすぎてウサギで逃げ回って敵の誘導を詰将棋くらい真剣に試行錯誤、憑依まで駆使しまくり。そうして男達を下に集めてる隙に一人だけリリスの手前の高台に位置させて、遠距離攻撃の出来る悪魔を悪魔添付でウサギの代わりに受け取ってから、男たちが来るまでの3ターン使って万魔の乱舞使いまくり。この限定状況だとレベルも上げられないから頭使わざるをえなくて、メガテンやってるのかシレンやってるのか分からんくらい操作一つ一つが超真剣。力押しで無理矢理勝つより感動!
- 三週目で三日目のネクロスは撃破。レベル90台の悪魔8匹連れてけば大丈夫だろう、ってタカをくくってたら人間達が弱くてパラメータによってはスキルを付けられなくて、結局シレン状態。またしても地形を利用し、下から遠距離かつ鬼神で二回行動できるようにして、なんとか一気に攻撃かけて撃破。力押しできそうなのに、出来ないのが驚いた。
- まだ5,6,7日目の強敵達は倒せてないどころか、なぜか遭遇できなかったので出張中にでも気長に戦ってみます。相当エグイんだろうなぁ、と楽しみで仕方ない。
- ストーリーが群像劇っぽいけど、428や街ほどに期待しないほうがいいかも。とはいえ普通にキャラがたってるから、十分デキはいいと思いますが。キャラが立ってるせいで、腐女子向けな同人誌が絶対作られるのは間違いないでしょう。主人公×ヤマトとか、タコ焼きプレイとか冬コミで出てきそうな気が。
- どことなくエヴァンゲリオンに似てるかなぁ、って気が。使途っぽいし、最後の使途がアレだし。クリアするまで気付かなかったけど、後から考えると影響は受けてるよなぁ、て思いました。
- 既読スキップみたいのがほしかったです。LR押しっぱなしのスキップは存在してますが、そんなに早くないから6週もするには辛過ぎます。ムービーも短いとは言え飛ばせないし。
- 本作の責任ではないんですが、3DSだとやりづらいです。スタートボタンが押しづらいし、電源ボタンはめったに使わないくせに押しやすい位置にあるって、なんて酷い本体設計なんだ。画面もボヤけるんでDSiLLで快適に遊びました。
- 相変わらずの巨乳ゲーでしたが、なかでもイオちゃんが……なんというか、重力に逆らっているとでもいうか……
- アトラスなのに覗きイベントに画像なしだなんて……デビサバ2OCの新規要素になるんですよね?
難易度選択が無いのが初心者向けでないな、とは思うもののフリーバトルで自由に経験値も稼げるので、歯ごたえがあるゲームらしいゲームをやりたい人にはオススメします。できれば3DSでなく、DSiLLで存分に楽しんでみてください。
このデキであれば、9月発売のデビサバOCも期待できそうですね。3DSのボタン配置でも遊びやすくなっているかが少し不安ですが、3DSで買うゲームがない人にはいいんじゃないでしょうか。
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