貿易

なんでみんな、ともだちコードの紹介で村の名前や自分の名前だけじゃなくて果物とか書いてるんだろうか*1。うちの村にはモモがなってるんだけど、現実世界ではモモよりもミカンが好きなので、果物：ミカンって書くべきなんだろうか。ファー様なら好きな果物：トンカツとか書くんだろうか。
といったことを疑問に思ってたのですが、あんまり攻略攻略とかするのがふさわしいゲームじゃないと思うし、このスローライフをのんびりと味わうために調べてませんでした。でもはてな検索でどうぶつの森を含む日記にてみんなの楽しそうな日記を眺めてたら、すんげー気になる記述が。え、自分の村で採れない果物は100円じゃなくて500円で売れるですって？！
「だったらダーリンとわたしで、モモとミカンを交換すれば家の借金もすぐ返せそうじゃない？」
というわけで「攻略攻略、借金返済借金返済！」と呟きながらさっそく電源オン*2。そしたら起動時に「きょうはホメる日でーす！」とか説明が出ましたが、そんなのガン無視で血眼になりつつ自分の森のモモを採取しまくってまみりんの村へ向かいました。
「まみりん、ミカンは持ってきてるの？」
「ダーリンがくれたら渡すから」
さっそくその場でモモを地面に置きます。置いたそばから一秒と間をおかずにまみりんがドシドシ拾いまくります。ある意味、夫婦の共同作業です。一度間違えてモモじゃなくて貝殻を置いてしまいましたが、まみりんは気付かずに拾ってしまいました。気付いてないんだから、まぁいいか。
そして全ての手持ちのモモを地面に置いてから言いました。
「まみりん、じゃミカンちょうだい」
俺もまみりんが地面にミカンを置いたら即座に拾いまくりの体勢です。
「持ってきてないよ」
「ええっ！」
「だいたいミカン持ってたらモモ拾えないじゃんか」
「ええっ！」
「木になってるミカンを取ればいいじゃない。ミカン狩りと思えばいいよ」
ここでゴネてまみりんの気が変わるとまずいので、無言で森の中をダッシュしては木を揺らしてミカンを落として拾いまくりです。一度間違えた木を揺らしてハチにさされましたが、そんなの気にせずにミカン拾いまくりです。薬買ってる暇があるならミカン拾わないでどうするってんですか*3。
とりあえず拾える分だけ拾ったので、売却するために自分の森に帰ってきました。500円が15個ってことは7500円か……二回やれば借金返しきれるっ……！
そんな希望を胸にしてたぬきちの店のドアを叩くと、こんな返事が返ってきました。
「お店が儲かったので新装します。今日はお休みです」
いつもたぬきちの店が開いてる時間になかなか帰宅できない*4ってのに、だからこそのせっかくの日曜だってのに、なんてことだ……15個のミカンだけで満足しておくしかないのか？……
本気でキレかけてたら*5、まみりんがかわいそうな人でも見るような目つきで言いました。
「何言ってるの、地面にミカン置いておけばいいじゃない」
あ、そうか。そう言えばまみりんの家の周りにはいろいろモノが落ちてたけど、あれってゴミじゃなかったんだね……その目つきが気に入りませんでしたが、妙案を教えてくれたのに感謝しつつ早速行動に移しました。まみりんの村からミカンというミカンを取りまくっては自分の村へ戻り、地面に置いては引き返して伐採しまくりです。日ごろRPGの戦闘シーンは作業的だから嫌いだとか言ってる男とは思えません。そのかいあって、かなりの数のミカンが取れました！

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なんですかこのきまぐれオレンジロードは（古っ！）。今ならミカンでナスカの地上絵すら描けそうな気がする。早く明日になって、一気に売り払いたい所存であります。
ここまでやったらさすがに疲れたので寝室で横になってたんですが、するとまみりんも真横にやってきて「みなさーん、今日はホメる日でーす！」とにこにこしながら言うのでした。あ、そういえば森を起動した時にそんなこと言ってたっけ。
「ダーリン、わたしのこと、しっかり褒めてよね」
「えー」
「しっかり褒めないと今夜の夕食のメニューがどうなるか、分かってるよね？」
疲れて眠かったので、あんまり考えずにこう口にしてました。
「ミカンがたくさんなってて偉いよね」
「なによそれー！　しかもわたしじゃなくて村の木を褒めてるし！」
そして今晩は納豆とご飯というシンプルな夕食になりました。内臓脂肪率が高い俺ですから、まみりんが俺の体を気遣って健康食メニューにしてくれたんだと思います。

• 注1 ： 何の前フリもなしにどうぶつの森のことを書き始めることが今後多数あると思われるため、皆さんに慣れていただくために早速説明もなしに書き始めました。めんどいからじゃないです。意味が分からなくて悔しい人にはすぐにDSごと買いに走っていただこう、という老婆心からでございます。
• 注2 ： 本作はスローライフをゆったり楽しむゲームです。
• 注3 ： 本作はスローライフをゆったり楽しむゲームです。
• 注4 ： 本作は内蔵時計とリンクしてゲーム内でも時間が存在します。たぬきちの店は23時までしか開いてないので、昼間に訪れないといけないわけです。本体の内蔵時間を変更すればいいんじゃない？って思う貴方は味気ないゲーム人生を送ってるんじゃないかと思います。そんな実利だけを追い求めるような大人になって、どうするんですか貴方たちは。俺だってWi-Fi通信のときに時間が狂ってると障害が起こりさえしなければ、12時間反転させて好きなだけたぬきちの店に行ったり、99年時間を進めて利子生活してみたりしたいんです！ 大人はゲームをする時間が少ないんだから、効率化しても仕方がないんです！
• 注5 ： 本作はスローライフをゆったり楽しむゲームです。