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映画

十三通目の手紙

これも近所になかったのでリクエストレンタルで渋谷から取り寄せて鑑賞させていただきました。見終えて疑問だったのは、こんなに面白いのに地方に在庫が無いのか、ってことです。良いものが売れるとは限らないのが世の常か。
ジャンルとしては一つの部屋の中で進行する密室推理劇モノですね。とあるジャズバーの14枚の希少なレコードのうち一枚が紛失してしまったのですが、その行方や犯人を巡って居合わせた登場人物達がそれぞれの立場から話を進めていきます。
ジャズバーの中から誰も動かず、登場人物たちの会話だけで話が進んでいくため、話自体が面白くないとどうしようもなくなりそうですが、敢えてこういうスタイルで臨んでくるだけあって、実に良く出来ていました。元が舞台上映とあって、セリフまわしなどが舞台っぽかったり、少し芝居が上手でない人もまじってたり、という点が気になるかもしれませんが、大人向けの良作ですので是非とも見ていただきたい。
この映画に限らず他の映画にもいえることなので、今更言うまでも無いとは思ってましたが、スタッフロールのあと最後まできちんと鑑賞されてみてください。当作品を見られた他の方たちの感想をネットで閲覧していたのですが、意外とスタッフロールを最後まで見ていない人たちもおられるみたいです。そのせいでおいしいシーンを見逃すなんてもったいない!
ちなみに、作品内で紛失したと大騒ぎになったレコードジャケットのCD版はこちらになります。
CDであっても入手が難しそうですがいつか聞いてみたいところです。これを巡って大の大人が何人も熱弁をふるい続けたのか、と思いながら聴くと感慨深いかもしれませんしね。

見たあとはおだやかになれる、そんないい映画でした。なかなか見る機会が無いとは思いますが、それだけの価値はあると思います。

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