PR(記事内にアフィリエイト広告が含まれています)
スポンサーリンク
日記

CDジャケット

「ダーリン、職場の人からお願いされたんだけど」
「へー、どんなこと?」
「なんか、バンドやってるって女の子から、CDジャケットをデザインしてって」
「へー、面白そうじゃん。どんなデザインにするの?」
「なんか、地味な事務員さんで、私が風邪ひいてたら心配してくれるような人だから、なんか暖かそうなオシャレなのにしてみるよ」
「へー、いいんじゃない。出来上がったら俺にも見せてね」
そしてまみりんがジャケットデザインを渡したところ、お友達は苦い顔をして言ったそうです。
「なんというか、こう、もっと、絶望的なデザインにしてもらいたいんだけど」
「え、絶望的って?」
「見た人がイヤな気分になるって言うか、生きてるのがイヤになる気分って言うか、そういう方向性がいいんだけど。このデザイン、なんか明るいんだよね」
あとで歌詞を見せてもらったら、英語でデスパレードとか書いてあったりしたんですが、まぁまみりんに英語見せる方が間違ってる気がしました。
「わたしはこんなデザインするために専門学校に通ったわけじゃない!」
「わたしがやりたいのは、こんなデザインじゃないのに……」
まみりんが大荒れでなだめるのが大変でした。その様子を見てると、なんだかリアルねぎっちょを見てるような気分になってきました。リアルねぎっちょというか、まみっちょって感じですか。
そして翌日。
「ダーリン、起きて!」
「むにゃむにゃ……まだ朝の5時じゃんか」
「CDジャケット出来上がったら教えて、って言ってたじゃんか!」
「あー、分かったから、見るから見るから」
まみりんに叩き起こされた俺が見たものは、今までのウォシャレでポップでイマいヤングにバカうけなデザインではなく、宇宙人の解剖写真に4文字卑猥単語が乱舞するジャケットでした。それを見て、俺は思ったのです。
まみっちょじゃなくて、マミウザーさんが降臨してしまった……と。
ちなみに新しいジャケットはお友達に喜ばれたらしいです。そう言った時のまみりんの微妙というか絶妙な表情を、デジカメに撮影できなかったのが今でも残念です。実にいいカオだったのに。

コメント

タイトルとURLをコピーしました