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漫画

朝日の中、コーヒーの香りのする書店にて

自宅から歩いてすぐの場所に、最近ショッピングモールが出来た。その中には朝七時から深夜二時まで開いてる書店があり、スターバックスが隣接している。コーヒーを飲みながら書店の本を自由に読める、というわけだ。瀟洒な椅子がゆったりと置かれ、海外の洒落た絵本や雑誌なども用意されているのだから、出勤前に少し早く目覚めた日はコーヒーと朝食をここでとらないわけにいくまい。
そしてつい先日も一時間前に目覚めてしまったので、いつものようにいきつけの書店に行った。ちょっと最近気になる本があったので入荷してないだろうか、と検索機を使うと既に入荷しているようだ。心を弾ませながら指示された位置を探すが、見つからない。
このままだと出社に間に合わなくなると思い、仕方なく店員さんに本を探してもらうことにした。コーヒーとサンドイッチを頼み、ぼんやりと待つ。コーヒーを少し飲み、頭が幾分かすっきりしてきた頃、さっきの店員さんが僕を見つけてやってきた。
「すみません、本日入荷していたので、まだ陳列していなかったみたいですね」
「いえいえ」
「お客様のお探しの本はこちらでよろしかったでしょうか?」
「ええ、これです。ありがとうございます」

俺はふり男爵氏に感謝している。『デトロイト・メタル・シティ』のことを教えてもらわなかったら、今頃は福岡中の書店をレイプしていただろうから……
最初はコミックスの帯にハロルド作石氏の言葉が掲載されているのを見て、意味が良く分からなかった。ギャグマンガ「ゴリラーマン」繋がりでのコメントなのか?と思ったが、暫く考えてみて分かった。そういえばコレ、ONGAKU 漫画だった、と。
いちおう日本初のデスメタル漫画という扱いらしいが、音楽に全く興味を持ってなくても問題ない。興味があるとより楽しめる小ネタが満載な気もするが、ストレートに読み進めるだけでもかなりのクオリティなので、ギャグマンガが好きなら迷わず手にとって見て欲しい。こんな KICHIGAI ぞろいのマンガはそうそうないぜっ!
とにかく素晴らしいのがその言語センス。マトモな脳の持ち主だったら思いつきもしないような言い回しの妙は格別だ。数年後に逮捕されたとしても不思議に思うどころか NATTOKU しかねないくらいの社会不適合っぷりが素晴らしい。こんなにファックやレイプという言葉が満載なのに、なぜか不思議と下ネタ特有のイヤさ加減が感じられないのは神の仕業、いや悪魔の仕業なのかっ?!
この魅力を伝えるために、実際にマンガのワンシーンをキャプチャしたり*1セリフを幾つか書くのは簡単だが、殆ど予備知識が無い状態でぜひ手にとってもらいたいので、敢えてここには書くまい。ただ、ヤングアニマル誌での巻末の作者コメントに関してはコミックスでも読めはしないので、はてなキーワードの最後あたりを読んでも NETABARE にはなるまいて。これらを読んで「こんな事言う人がどんなマンガを描くんだろうか?」と興味を持ったなら、コミックスを手にとって SEIKAI だ。自分の直感を信じるがよいっ!
とりあえず無事にコミックスを入手できたので会社帰りに福岡市内の書店を謁見してまわったが、置いてない店が多すぎるっ! 天神コアのあの店も、コアの裏のあの店も、商店街の中のあの店も、博多駅の中のあの店も、ヨドバシカメラの中のあの店も、どいつこいつも DAMESUGI るっ! 全書店まとめてレイプするしかあるまい! 一秒10書店レイプッ! と思ったものの、初版少なめにした白泉社が自らの間違いに気付き、緊急再販が6/12にかかるらしい。もう少しで東京まで出向いて白泉社もレイプするところだったぜ。
さて、ここまで書いたのだから、当サイトの閲覧者で読まない奴はいないと思うが、万が一読まない奴がいたら……
貴様の尻を八つ裂きじゃーっ!
金のねぇ奴は恐喝してでも買いやがれーっ!
俺が本当の小銭の使い方を教えてやるぜーっ!
読まねぇ奴は SATSUGAI だーっ!
ゴートゥDMC!
どちらもおすすめ
Amazon め、分かっておる喃。

  • 注1 : こんなことを言いつつも、九州ストIII存続委員会のココココでアイコンとしてキャプ画像を掲載しているので SATSUGAI されても仕方ないかもしれない。しかし魔界には「アイコンネタと思ったら即掲載」という恐ろしい掟もある。

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