発売から一年近くたった今頃になって入手したというわけでもなく、実際は発売後一週間ほどしてプレイし始めてたんですが、敢えて今書かせていただきます。
まずどのパッケージを買うかで悩んだんですが、まみりんの好きな犬種と俺の好きな犬種がそれぞれ居たんで、無難に柴犬のにしました。ゲームを実際に始めると所持金の都合上、最初は一匹しか子犬を飼えません。さぁ困った、となりそうなところですが、当サイトの愛読者の方々ならどうなるか分かりますよね?
まみりんは犬種はコーギーで決定と言い放ち、名前は「食べ物っぽいのがいい」とか言い出しました。なんかヤバそうだったのでいろいろ妥協案を出しつつ、最終的に「シフォン」って名前にしました。シフォンケーキみたいに柔らかそう、という理由で。比較的マシな名前になったので一安心です。
ちょうどその頃、俺は体調をかなり崩してて声を満足に出せない状態だったので、自然と夫婦で役割分担が出来てしまいました。声を出して子犬に芸を覚えさせるのがまみりんの役目で、それ以外の雑事(散歩、ブラッシング、お風呂、えさ)が俺、って感じです。もっと分かりやすくプレイ時間比で言えば、まみりん5パーセント、残り俺、って感じです。おもちゃの骨やキノコを投げては持ってきてもらい、無言でなでなでしてあげる、そんな日々が続きました。
実質的にはほとんど俺が世話してるんですが、いかんせん声を出して世話してるわけじゃないので、たまーにプレイするまみりんにしか反応してくれない時はこの世の不条理を感じました。たまーに気が向いたときにだけ「シフォン、シフォン!」と呼んでは撫でて去っていくまみりん、黙々と世話するだけの俺。この世には神も仏も居ないというのか。
色々な思い出がありました。最初の頃はゲーム内でもお金なくてすれ違い通信で水しか持たせられなかったりとか、俺が芸を覚えさせようとしても声がかすれて分かってもらえなかったりとか、ミルクという子犬が公園で円盤投げの練習を邪魔してくるから殺す手段は無いだろうかとウェブ検索しまくったり*1とか、いろいろありましたね。
なんで昔を懐かしむようなことを言ってるかというと、いとこにピンクのDSあげちゃうのと一緒に、このソフトもあげちゃうことにしたからです。
「まみりん、シフォンとお別れになっちゃうけどいいの?」
「いやー、シフォン遠くに行っちゃいやー」
「……心にも思ってないくせに」
「なんで分かるの?」
「目が泳いでるし、どことなく棒読みだし」
「なんかむかつくー。で、それよりもさー、データ全部消して最初からプレイできるようにしてあげたほうがいいんじゃない?*2」
「え、シフォンと二度と会えなくなってもいいの?」
「だって所詮は電子犬だし」
一時期はあれだけシフォンシフォン言ってかわいがってたのに、このドライさはなんなのでしょうか。俺もそのうちこんな風に捨てられるのかなぁ、とちょっと不安になってきた。
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