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日記

友情の限界

「ダーリン、ともだちが遊びに来るってさ」
「まぁいいけど」
「でさー、なんかさー、急に福岡に来ることになったから、泊まるところもなくて寝袋で車の中で寝ようかな、とか言ってるみたいなんよね」
「まぁいいんじゃない?」
「年頃の女の子がさー、寝袋でさー、冬の車の中でさー、そういうのってつらそうじゃない?」
何を俺に言わせたいかは分かってますし、その女の子は普通に礼儀正しいので特に反対する理由もないのですが、急な申し出でもすんなりとはいはい言ってるとまみりんが増長しないかと思ったのですでに増長しまくってる気もしますが少しまみりんを試してみました。
「別にうちに泊めてあげてもいいけどさ、この部屋の状態で人を呼べるわけ?」
指差した方向には、居間に広がる洗濯物の山、山、山。
「ちゃんと部屋を片付ける、っていうんならお泊りしてもらってもいいよ」
その時のまみりんの表情ときたら。掃除であんな真顔になって悩むとは思わなかった。10分間押し黙った後、まみりんは「じゃあ掃除する」と言って、お友達に携帯で連絡を取るのでした。この10分間に友情の限界を見た気がする。
で、そのあとどうなったかというと、まみりんにしては珍しく掃除をがんばったのでした。まみりん曰くそのお友達は特別らしいからでしょうか。昔から二人で遊んでてたらしいそうで、二階から水を落としたり、イタ電めざまししたり、公文式のシールを盗ったりと仲むつまじかったそうです。
「まみりんにしては頑張ったね。人が住んでる部屋みたいだ」
「でしょー。えらいでしょー」
「布団とか準備してなくていいの?」
と言いながら押入れを開けたら、洗濯物の雪崩が俺の顔面に。そしてなぜか俺が怒られる羽目に。
「もう来ちゃうから、いそいで洗濯物をしまってよ!」
「この状態でお客さんに布団をどう提供するわけ?」
「どうにか、する」
なんでこんな時だけ真顔になるんでしょうか、まみりんは。
そしてその後どうしたかと言うと、お客さんがお風呂に入ってる隙に布団を用意したりしてました。まみりんでもこの洗濯物は他人に見せたくなかったらしい。
翌日。お客さんらが帰った後に俺が休日出勤から帰ってくると、まみりんが洗濯物の山を枕にしてぽへっとこたつで寝転がってました。その姿がとても味わい深かったので、無言でデジカメで激写。思えばデジカメ新調してどうぶつの森以外で写真撮ったのコレが初めてだ。
我ながらいい写真が撮れたと思ったのですが、まみりんの検閲がかかって公開できないことになりました。モザイクかけて対応しようと思ったら、写真のほぼ全てにモザイクが必要になってしまったので。

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