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映画

バタフライ・エフェクト

バタフライ・エフェクト(名詞)【バタフライ効果】:「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」。はじめの条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出すという、タイムパラドックスに関する言葉。
ジャンルを一言で説明すればタイムトラベルものですが、歴史改変への関わり方がユニークですね。記憶に残っていない部分だけは、思い出すことによって介入できるってのがシュレディンガーの猫っぽくて好きです。観察すること自体が影響してしまう、って感じで。あまたの同ジャンルの中にあってもかなりの面白さだと思います。
特にテレビCMなども見かけず、あまりWEB上でも話題に上がっていないようですが、「映画は映像よりもシナリオ」が信条の俺には大満足の傑作でした。見た目は地味なんですが、実にテンポ良く話が進み、数分に一回には「え?!」と思うような場面が出てきて退屈させてくれません。
幼馴染の彼女を救いたい。その想いを胸に何度も過去を改変しようとする主人公なのですが、彼女を幸せにしようとしても思わぬ余波が起こってしまいます。あたかも蝶のはばたきが地球の裏で竜巻を引き起こしてしまうがごとく、全てが悪い方向へ悪い方向へと。
同じ人物のはずなのに、主人公の介入により別人のように人格が変化してしまう人々が圧巻で、出演者全員の演技力もかなりのものと感じました。脇役も全員いい味を出してると思いますが、個人的に気に入ったのは信心深い”隣人”ことカルロスですね。仕草に人柄が表れている感じが微笑ましい。
この脚本を作るのに六年かかったそうですが、なんだか納得してしまいました。下手すると複雑すぎてストーリーを追えなくなりそうなところなのですが、ちゃんと観客に分かりやすくまとめあげ、観客を楽しませるという点を追求していると思います。
映画館の大スクリーンで見るような派手な映像や音響などは無いのですが、気になったのならすぐに映画館に行くのをお奨めします。正直言って、気が付いたら上映終了してそうな雰囲気ですから。見てもらえれば面白さが分かってもらえるはずなのに見てもらえない、というか存在を知ってもらえない。レンタルビデオになってからヒットする佇まいさえ感じます。いい映画なんだけど、世間の評価が高まるのは時間がかかりそう。

コメント

  1. バタフライ・エフェクト★★★★☆

    →C↓C←C↑Cの感想を読んで以来観たくてみたくてタマらなかったのだけど、残念ながら地元で上映しなかった映画。やっとレンタルDVDが出たので借りてきました。公式サイトはコチラ。かなりオススメです。タイムパラ…

  2. Patsaks より:

    バタフライ・エフェクト

    バタフライ・エフェクトとは、「ある場所で料が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」
    初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す、というカオス理論を詩的に表現したもので、有名学者の講演のタイトルに由来する。
    このように書くと難しいそうだが、映画の内容はそんなに難しくはない。
    冒頭出てくる主人公が書くメモ「もし誰かがこのメモを見つけたならそれは僕の計画が失敗した証拠、その時僕は死んでいる。
    でももし僕が最初に戻れたらその時はきっと彼女を救えるだろう」
    なんだか意味ありげな内容だが一応覚えておこう。
    特殊な能力を持った主人公エヴァンは、不可解な行動をとることがある。
    しかし、当の本人はその不可解な行動をとったときの記憶がないのだ。
    その記憶を失ったとき、不可解な行動をとったときこそ重要な意味を果たす。
    映画が進むにつれバラバラだったパズルのピースが一つの形になっていく。
    そしてエンディングは・・・。
    バタフライ・エフェクトは、オリジナリティのある内容で私の観た映画のなかでもベストな作品、さすがに監督と脚本(エリック・ブレス)を兼ねている作品は映像に説得力がある、バタフライ・エフェクトかなりお勧めです。
    因みにエンディングは、劇場公開版、DVDに収録されている2種類のエンディングと、セルDVDに収録されているディレクターズカット版がある。
    ディレクターズカット版は観ていないが、私的には劇場公開版が良かったと思う。
    これから観るあなたはどのエンディングが気に入るだろうか?

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