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映画

老人と海

ヘミングウェイの原作を力強いタッチの油絵で描いたアニメーションで、製作に4年もかかったのは伊達ではない完成度、まさに動く絵画の世界。第三回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞受賞もうなずけます。
原作は一度20歳の頃に読んだことがあるのですが、当時の自分は言葉や表現のセンスよりも物語展開に重きをおいて書籍を読む傾向が強く、文学作品はやはり退屈に出来ているのかな、とか思いながら読み終えたのを思い出します。
そして10年以上過ぎた今、原作を元にしたアニメを見て思いました。原作を20分という時間にうまくおさめているけれども、原作に比べると表現があっさりしているような、そんな気がすると。昔読んだ時は退屈とか思っていたはずなのに、矛盾しているような、していないような。
どんな書籍でもそうだと思うのですが、同じ作品でも読む年代によって受け取るものが違うものですね。嗜好の違いもあるし、経験による考え方の違いもあるし。そういうことは読むごとに新たな発見があるような重厚な作品だと、なおさらの事かもしれませんね。
また10年ほど過ぎ、子供の一人でも出来た頃に原作を読み返してみようかと思います。どんな感慨深さがあるのだろうかと期待しつつ。

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