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PS2

3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!

金八先生 PS2

とにかく驚いた。購入前は不安しかなかったのに、プレイし始めたら不満がないことに。ドラマの金八先生は説教くさそうという偏見があって殆ど見たことがないこの俺がそのまま20時間以上プレイしてしまって、サイト更新が止まってしまったことに。

サウンドノベルを想像している方も多いと思いますが、実際はちょっと違います。ロールプレイングドラマ、とあるように基本的に文字は出てきません。肉声だけで物語は進行していきますが、その代わりいつでもポーズ中に過去のセリフを確認できますし、既読メッセージはキャンセルできるので問題ないです。

途中で選択肢を選んで話の展開を選ぶ、というのともちょっと違います。カードとして選択肢が用意され、それを状況に応じて使い分けていくことになります。規定ターン数以内にマップ上の人物に会いに行き、カードを使い、それによってストーリーが展開していくような流れになっています。こう書くとめんどくさそうに勘違いされるかもしれませんが、割と気軽にプレイできるので問題ないですよ。

期待していたザッピングシステムは『街』のような複雑怪奇な網の目のからみといったようなものはありませんでしたが、これはこれでよかったです。『弟切草』でも『かまいたち』でも『街』でもない作品と言えるでしょう。サウンドノベルという流れで作った方が人の飛びつきも良かったんじゃないか、とも思いはするのですがチャレンジ精神があってこそのチュンソフトだと思いますし、このシステムは良く出来ているんじゃないかと思います。

シナリオは個人的な好みが分かれるかもしれませんが、質が高いのだけは否定できないでしょう。王道的な人情話が多いのですが、演出などもとても良く練りこまれていて、ヒネた性格の俺も素直に引き込まれてしまいました。自分が生徒達と交流を持っている、という没入感はかなりのものです。最初会った時はあまり感情移入できなかった生徒たちも、一つ一つストーリーを進めていくうちに愛着がわいてきて、卒業の時なんかはもう……

ドラマみたいに一話ずつストーリーが用意されていて、一話あたり約一時間で終了できますので忙しい社会人も無理なくプレイしやすいと思います。

でも困ったことに、一話終わるごとにドラマみたいに次回予告が始まって、それを見ちゃうと次の話も気になってしまうわけで、そうなるとやめどきが見つけられないわけで。休日にプレイして本当に良かったです。そうでなかったら寝ないで会社に行く羽目になってたかも……

こんなに面白いのに、やっぱり世間では全然売れてないみたいです。確かに買わない人の気持ちはよく分かります。ゲームとしても面白さがあっても売れない時代なのだなぁ、とひしひし感じます。つーかあのパッケージで売り上げ一万本は落ちてるんじゃないかと。生徒全員出したりしてもうちょっと楽しそうにしたり、全編アニメドラマというのを前面に出しても良かったんじゃ。あのパッケージ作った奴、出て来い!

こんな良いソフトが新作で売れないと利益が会社にいかないわけで、そうなると良いソフトがどんどん出なくなる可能性も出るわけで、中古市場から少しでも会社に利益が還元するような法律ができないかな、と思ってしまいました。秋には本編のドラマの新シリーズも始まるので、それにあわせてキャンペーンうったりして、少しでも売れてくれないかなぁ。それ以前に俺らみたいな人間たちが少しでも口コミで面白さを伝えていかないといけないな、と真剣に思うのです。

とにかくやろう。いいからやれ。出来れば新作で買ってやって。頼むから!

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