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映画

時計じかけのオレンジ

人間の脳をオレンジ12房に例える理論を意識したのではないかと思われるタイトルをもつ、映画界の踏絵とでもいう存在。この作品に対してどう語るかで、自分と好みが合うかどうか判定できる試金石のようなものだと思います。ちなみに「この映画が分からないような人間とは話したくないね」といった人と映画の好み以前に一番合わないと思いました。
俺が生まれた1971年、2003年現在ですと32年も前に公開された作品ですが、あまり古びて見えないセンスが素晴らしい。暴力描写などが多くてアクが強く評価と言うか好き嫌いが分かれるとは思いますが、黒色の使い方のセンスといい、暴力シーンとクラシックの調和といい、奇妙なオブジェといい、皮肉な展開といい、個人的にはキューブリックの最高傑作ではないかと思います。
劇中では独特の造語が飛び交い、独特の未来観をかもし出しています。今は絶版のようですが、文庫版(アントニー・バージェス著、早川文庫)にはルビがふってあり、造語辞書としても機能していて楽しいです。ラストが映画版と違うこともあるし、なんとか入手しましょう。
そして貴方もアイシンクザレインの鼻歌と共に蹴りを入れつつ、トルチョック! トルチョック! 連行されて”善人”に矯正される、その日まで。

コメント

  1. 嶽花 より:

    時計じかけのオレンジ 第21章翻訳
    http://www.geocities.jp/horrorshowguilty/cw21/cw21j.html
    映画版・小説版では削除されている部分を翻訳されているサイト。
    なぜここが削除されたのかが知りたいですよね。

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