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スーパーファミコン

かまいたちの夜2

本編の推理パートは、仕掛けや展開は好きだけど、推理っぽくなってないあたりが少し不満でしたが、大まかに言えば好きです。しかしもっと他のパートの方が魅力的すぎて。
軸となる話を元に様々なパラレルワールドが垣間見えるのが堪りません。同じ人物が違う話ではまるで違う役回りだったり、同じ事実が違う伏線として作用していたり、似たような演出なのにまるで違う印象を与えてくれたり。個人的には「妄想編」がかなりお気に入りです。
こういう分岐のある演出・構造はゲームならではといったところでしょうか(個人的にはゲームでこういう演出を最初にやったのは『リンダ キューブ』ではないかと思っているのですが、どうなんでしょうかね)。
物語的だけではなく、PS2での表現の限界に挑んでいる感じも好みです。技術的という意味だけではなく、見せ方という意味合いで。人物がシルエット表示されるのをいいことに、まあ色々なチャレンジブルな表現のオンパレードでして。「バラバラになった青いシルエット」を見たとき、最初にコンマ一秒脳に空白、そしてその物体の意味に気付き、背骨に戦慄が。その想像力を喚起させる方法は衝撃的でした。直接血や肉を見せまくるよりもゾッとします。
これは映画でもない、アドベンチャーゲームでもない、サウンドノベルだ。そういう拘りがにじみ出てますよね。表現方法としてある意味、映画を超えているんじゃないかと感じました。とはいえ、もしかしたらこういう映画があるのかもしれませんけれど。世界はかなり広く深いものであることですし。

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