警告
嘘喰い終盤のネタバレについても触れている可能性があるので、当記事は嘘喰い全巻読了後に閲覧することを推奨します。
第20巻の再読です。
カリ梅カウント
20巻はカリ梅なしです。
業の櫓
いよいよ全編中でも読解難易度が高い、業の櫓編スタートです。
メインの珠の数を当てるところの読み合いも複雑ですが、複数の場面が同時進行するのも難易度高めだったのかもしれません。個人的には複数の人物の思惑が絡み合った群像劇になっていて、伏線の数々や構成の妙味ふくめ、かなり面白かったと思ってます。
ただとある方が「物事が解決しないまま次に移ったりしたのがキツかった」という意見を言われてて、そう言われたら確かにギャンブルの内容が放置されたまま、カラカルが出てきてずっと暴パート(というか謀パート)だったのは、週刊連載時は「まだ珠の結果は分からないのかー!」とやきもきしたのを思い出しました。
ここで読むのをストップしてしまう方がちらほら出るらしいので(そういえば妻もいつの間にか読まなくなってました)、そういう場合は何度か再読すればすっと頭に入ってくる気がします(難しい参考書を読み解くのに似た気持ちといいますか)。そこまでする気にならないのであれば、仕方ないですけれど。
君たちは嘘喰いに選ばれなかった、ただそれだけの事。
血の教誨師
死刑囚と対話する人形を前にしたこのシーンは、絵的にもインパクトあります。
自分の場合、貘さんがジャンケンに珍しく勝ってるのを見て、当時は「え、まさか貘さん勝負自体に負けることもありえるの? そしたら梶ちゃんが代わりに屋形越え?」と深読みしてしまってました。
それくらい何が仕込まれててもおかしくない作品ですしね。
ドティって名前に元ネタあるのかなぁと気にはなったのですが、普通に人名として存在してるようで、特にこれといったものは見つけられませんでした。
ドティがアニメ調で話したりするので、アメリカあたりにこういうのがあったりするのかも、と思ってしまいましたが、そう思わせてくる時点で、自分が作中にリアリティを感じてる証拠にもなってる気がしました。
さりげなく描かれるもの
このあたりの伏線の数々、ほんと駭週用伏!
それぞれのクライマックス
暴パートはどれも魅せる絵になってて、素晴らしい!
モミーはこの画像だけで「こいつ、ヤバいぞ!」と思わせるものがありますね。
夜行掃除人の足元で、ほこりがふわっとなってるところが好きです。
立会人にとって、ハンカチを落とすのはかなり意味がある行為なので、それゆえに屋形越えのギャンブルには色々な含みを感じますね。
敢えて知らないでいる勇気
真相分かる前から、貘さんがとんでもない手段に出てて驚きました。
捨隈という名前がスティグマとも読めて、神秘的な印象を与えていた後で、敢えてこんな仕込があるあたり凄すぎ。
とはいえ、これはまだまだ二人の読み合いの表層でしかないのが、恐ろしい……
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