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ニンテンドースイッチ

ニンテンドーラボ(バラエティキット)

発表時から相当面白そうと思ってましたが、実際に触ってみると想像以上に出来が良くて、任天堂の玩具会社としての全てをぶつけてこられたという気分です。
我が家の場合、基本的には息子に一人で作ってもらいつつ、横でパパが見てて危ないところは指摘する、という感じでメインの4(+1)個を作り終えたので、その感想を書いてみます。



ソフトはDL版にしたかったので、ニンテンドーストアで注文したら、発売日の夜に受け取れました。


息子がめちゃくちゃテンション上がってましたが、当日には作らずに、翌日からゆっくり作ることにしました。



そして翌日になって昼間は息子がお出かけしてるので、帰ってきたらすぐに作れるように準備だけしておくことに。わくわく。



夕方になって息子が戻ってきたので、最初はバイクを作ってみました。


実際に遊ぶと分かるんですけれど、HD振動がリアルで、ほんとうにバイクを運転してるかのような臨場感が凄いんですよ。セガエイジスでハングオンが移植されたら、おまけ要素でトイコン対応とかマジでやってほしいです*1


しかもこのバイクゲーム、ドリフトやウイリーまで出来て、難易度高いコースはやりごたえあるし、ゲームとしてもやり込み要素あるんですよ。コースも作れるみたいだし、想像以上に遊び込めそうです。何よりも操作してて楽しいのが素晴らしい!

翌日は釣りを作りました。マニュアルがノリノリで「海を作りましょう」とアナウンスしてきたのを見て、息子が「えー?! うみー?!」と興奮しまくり。


ダンボールだけで出来てるのに、回すとカリカリ音が鳴るのが不思議すぎます。本当に釣りをやってるみたいで楽しい。息子もすぐに直感的に操作できました。


最初はコツがつかめなかった息子ですが、すぐに釣り方が分かってからは楽しそうにしてました。

深いところの魚を釣るにはテクニックがいるようで、これも意外と遊びこむのが面白そうです。小さい魚を釣ってそれを餌にすることも出来ると聞いて、実は今までの釣りゲー以上に本格的なのでは?と驚愕するばかり。

平日は時間かかって大変そうだったので、おうちを作るのは翌週に持ち越しました。金曜の夜に帰宅したとき「よーし、これから9連休だ〜!」と上機嫌だったので、安易に息子の誘いに乗って作り始めましたが、あの時は2時間以上かかるとは思ってなかったんですよ……


うちの息子はあんま画面見ないで作ろうとするので、じっと横で間違わないか見張ってないといけないから、意外と長時間かかってしまいました。目安時間より多めに見積もっておくべきでしたね……疲れた……
最初はおうちの右にしか穴が空いてないと勘違いしてて、3種類のハンドルいれただけで「え、もうこれで終わり? 他と比べて、これだけしょぼくない?」と思ってたんですが、下や左にも穴があって、ハンドル複数入れたり、組み合わせでもいろいろできると分かってからは印象がガラリと変わりました。


息子が特に気に入ったのはボーリングですね。下からハンドル入れただけではうまく動かせなくて悩んでたら、息子がすぐに右にもハンドルを入れてボール飛ばし始めたので、小さい子供の方が頭が柔らかいなーと感心。
おうちごと斜めに持ったりすると反応するので、本当にそこに小さな部屋があるみたいなリアルさが凄いです。ゲーム性は低めですが、水槽の金魚を見てるような風情があります。

そして最後にピアノを作りました。これはかなり部品数も多く、シールの枚数も多かったので、途中で食事休憩を挟んで三時間近くかかってしまいました。
思ってたのと違う音が鳴ると思ったら、鍵盤に貼ってるシールが真ん中になっているかを確認した方がいいです(カメラでシールの位置を見て、音を鳴らしているようなので)。


なんとか無事に作り終えましたが、音楽才能なさすぎて何していいか途方にくれてしまいました。そうしているうちに、そういえばなんかスイッチ4個作ったなぁ、と思い出して適当に差し入れしてたんですが、音色が変わったりして楽しいと思ってたら、最後の○印のを挿した時の効果が予想外でした。


これって実はスイッチ本体のスピーカーではなく、ジョイコンのHD振動で音がなってるんですよ。心が汚れてるので、純粋に楽しそうにしてる息子の横で「これはエッチなことに使えるのでは……」と思ってしまうパパ46歳。
いろいろ作ってみましたが、息子が一番気に入ってるのが、実は一番最初に練習で作ったリモコンカーという現実。カメラで自分の顔が見えたりするのもツボだったようで、リモコンカーの眼の前に常に移動してます。
あと面白かったのが、息子が「スイッチ、おなかすいてるんじゃない〜?」と言い出して、野菜のオモチャをテーブルに置いて、リモコンカーを動かして食べさせようとしてた時ですね。遊び方は自分たちで作り出せ!
作った苦労とかは作り終えた瞬間になくなるので、遊んでて純粋に楽しいものが正義って気がしました。
まだPGツールでの応用なども残ってるので、まだまだ遊び込めそうです。マスターソードを抜くだけのミニゲームとか、ソードオブソダンの国内版と海外版を判定するゲームとか作りたいなー。

一通り作ってみての雑感などを書いてみます。
『ゴッドオブウォー』という最新技術を駆使した美麗な作品と、『ニンテンドーラボ』という枯れた技術を展開させた発想転換の極致な作品が、同じ日に発売されたと思うと味わい深いですね。ほんと贅沢な時代になったと思います。
任天堂が作るとあって特に心配はしてなかったんですが、想像以上に丁寧な作りになってて驚きました。ダンボールも一見薄いんですが丈夫に出来てて(たぶん内部の部分の密度が違うんでしょうね)、ハサミやノリも使わずに簡単に取れるし、小さな子供の手でも特に問題なく折れる点が凄いです。手を切る心配は全くしませんでした。
そして一番驚いたのは、説明パートの完成度ですね。これ以上ないくらいわかりやすくて、チュートリアルに定評のある任天堂らしい素晴らしい出来です。これなら小学生低学年の子供が一人で作っても大丈夫そうですね。
我が家の場合、息子が勢いで作ろうとしてあまり画面を見ようとしないので、まずは画面見るように教育する必要がありましたが、そこら辺も含めての作る楽しさだったり、親子の交流だったりもするかなー、と。
説明パートの何が凄いって、紙切れ1枚入ってるようなのではなく、動画みたいに自由に早送りや巻き戻しができるだけではなく、どの場面でも二本の指の操作で拡大縮小回転が出来る点ですね。フリック操作なども最初にちゃんとチュートリアルが入ってる辺り、説明に手を抜かない任天堂らしさを見ました。おっとゼノブレイド2の悪口はそのくらいにしてもらおうか
あと感心したのが、説明文が簡素ではなく、読み物としてもかなり面白い点です。なんか妙にテンション高くて、ただでさえ楽しい組み立てが、更にテンション上がります。説明としても分かりやすいし、ダンボール折ってるだけで褒めてくれるので、子供に成功体験与えるのにもいいと思いました。
森田
褒められるのに飢えてる『スナックバス江』の森田は、ニンテンドーラボを遊べばいいんじゃないかな!
説明が分かりやすいのなんて当たり前と思う方も居るでしょうけれど、知らない人に分かりやすく教えるってほんと大変なことだと思うんですよ。教えるということは学ぶのとはまた違った技術だと思います。しかも小さな子供にも分かるようにするなんて、気が遠くなるような地道な調整の積み上げだと思うんですよね。
ニンテンドーラボはダンボール代よりもソフトウェア代がほぼ全てな割合だと感じました。ここまで分かりやすくする導入コスト、ちょっと半端ないです。近年は電子説明書ばかりでチュートリアルが少なめと感じてた時期に、こんなとんでもない代物出てくるのが凄いですね。説明にかけるコスト(時間・予算)の凄さでは、ひょっとしたら全ゲーム中一位のレベルじゃないでしょうか。
任天堂らしく、子供が遊ぶ時を考えて、かなり熟考した遊びになってると思います。知育玩具としてもバツグンの出来栄えで、これからゴールデンウィークや夏休みがひかえてるわけでして、口コミで今後もジワ売れしてくれるんじゃないかと期待してます。もしくは少子化対策として、国が子供が居る家庭に一家一台配ればいいんじゃないですかね!

印象に残ったツイートなどを抜粋してみます。



ニンテンドーラボがは発表された時は「今までよく隠し通せたな」と驚いたものです。VRっぽい特許の件が、もしかしたら今回の内容をうまくミスディレクションさせるという意味合いも含んでたりすると、用意周到さが凄まじいですね。
メインの遊びは作り終えましたが、ロボットもあるし、細かいので作ってないところもあるし、分かるコーナーが手付かずのままですし、まだまだ遊べそうです。息子的には色を塗ってマイジョイコンを作りたいみたいなので、親子ともども楽しんでいきたいと思います。
今後さらなる新作キットの発売も楽しみですが、それだけではなく雑誌の付録にダンボールとダウンロードコードを付ける、といった広がりも期待したいところですね。

  • 注1 : エムツー社のほりい氏いわく、時間の余裕があれば、なんらかのおまけを入れられないかは検討しますよ〜とのこと。何が出てくるか楽しみですね!

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