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ニンテンドースイッチ

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド

ワイルドな料理 ニンテンドースイッチ

自由な旅を楽しもう

今年遊んだゲームといえば、これは外せないですね。

発売前にDLC発表された時は「内容薄いのでは」と危惧する声もありましたが、完全に杞憂でした。DLC無しでもとんでもないボリュームの素晴らしい世界が待っています。もはやこれはゲームというより、体験と言ってしまっていいレベルではないでしょうか。

個人的に初代ゼルダはオープンワールドの先駆けと思ってます。意外といろいろなところに行けてしまうので、レベル1の次にいきなりレベル6に入って、かなりひどい目にあったけど意外と頑張れたりしたのは、いい思い出ですね。

そういう経験があったからなのか、本作でもシナリオの誘導無視してかなり強い敵(ガーディアンの一番強いヤツ)にハート4個で戦いに行ってしまったりしまいましたが、それでもなんとかなるあたり、自由度の高さがすごいです。

たまに見かけた意見で、同じオープンワールドでも「GTAみたいな犯罪系よりはゼルダの方が教育的にいい」と言ってる人が居て、今回のゼルダ遊んだことないんじゃないかと思いました。火を炊いたりしてる文明度がそれなりにある敵に対し、謀略と暴力の限りをつくすリンクの方が絶対悪にしか見えません。正面から突っ込んでいくだけでなく、いろいろな事が出来てしまいます。寝てるところを忍び寄って、敵の武器を奪ってから遠ざかって、爆弾矢で起こしてやるような主人公、見たこと無い。

最初は今までのシリーズと違って戸惑いましたが、すぐにぶらり旅という気分で気ままに遊ぶようになりました。当初はなんらかの目的を持って行動してたはずが、いく先々で気になることがあって、そっちを追いかけてたら面白い事が起こるので、ついつい思うがままにぶらりと行き先を変えてしまう。マップの作り込みが相当すごいんでしょうね。

具体的な例をとある日のゼルダ進捗で表現してみます。川岸でゾーラ族王子に会いに行けと言われ「何で俺が」と思いつつ北上、祠があったのでクリア。どこ行くんだったっけ、とマップも見ずに彷徨いてたら厩を発見、馬を捕まえるが所持金0ルピーで貧乏人扱い、馬に乗ったまま行商人探してなんとか登録。あれ、何しようとしてたんだっけ。自分だけかと思ったら、大抵みんなこうなるみたいで面白い。

自由にいろいろな所に行けるので、今回のゼルダは一箇所で詰まったとしても他にやることが尋常じゃないくらいあるから、何もする事が無いってハマリ状態にならないのが良かったですね。Wii版ゼルダで魚の釣り方が分からなくて一週間くらいかかったときは、ほんと辛かった。

いろいろな方がレビューを書かれてますが、一番印象に残っているのはこちらのAmazonレビューですね。

いつもと同じつまらない景色が違ってみえる。

所謂リーマンと呼ばれる社会人です。
通勤ラッシュに揉まれ、顧客にも上司にも頭下げ、
後輩の育成押し付けられて色々やってる内に連日残業。
通勤途中で見える、名前も知らない山にもイラっとする。
フラフラで帰ってきたらメシ食う力も無く、酒飲んで寝る。
ゲームする時間あるなら、セミナー行ったり婚活しないとと、無駄に焦る。
俺なんで生きてんだろと素で思う日々。

切れた酒買いに行った日に見たSwitch店頭販売で思い出した。
子供の頃マリオ64にドハマリしてた頃に、
「今時マリオとかだっせ!PSだろ」
と友人に言われ恥ずかしく思った事。
あの時俺は友達に嫌われたくない一心で、
「確かにもうマリオは古いよな!」と返した事も。

あの当時のFF7の美しさと、CDをテレビで聞けるという衝撃は、
今の子には分からない感覚かもしれない。
それだけ当時の子供には魅力的で革新的だった。

何故あの時Switchを手に取ったか今でもよくわからない。
ただビール片手に、つまらなければ売ればいいと思って本体とゼルダを購入した。

出勤日だった昨日、電車の窓から見えた名前も知らない山を見て、
「登れそう」と思った瞬間、涙が溢れて止まらなかった。
傍にいた同世代のリーマン達には「なんだコイツ」と思われた事だろう。

時間に追われ、現状維持の為に憎まれてでも日々併走するリーマン仲間にこそ薦めたい。
たかがゲームとは言わないでくれ。俺達はゲーム黄金期に生まれた。
マリオのジャンプで家族が体ごと動かすのを見たことはないか?
マリカースマブラと、コントローラー持ち寄って遊んだ記憶はないか?
クロノトリガーやFF7の攻略を友人と話し合った事は無いか?
今だから分かる。クソガキだった俺に、両親が誕生日やクリスマスやらで、
クソ高いハードやらソフトやらを買ってくれた事。
ガミガミうるさい傍らで、俺の為に家の金捻出して高いゲームを買ってくれた事。

自分の生活に一生懸命で気付かなかった事に、今更気づいて感動してる。
もっと親孝行すべきだった。

★5レビューが良い物ばかりだから今更俺が語る事は何もない。
このゼルダは、俺が忘れた「挑戦と報酬」を与えてくれる。
地図無き世界を自由に探索できる、ワクワクする冒険が体験できる。
同世代の俺達は明日を凌ぐために日々病んでいる。だが人生に失望しないでくれ。
こんな所に、俺が望んでいた冒険があったんだと。

クリアするのは、何もやり残しが無くなってから

140時間かけて、祠を88個クリアした状態でラスボスいったので、正直かなり楽勝ではあったものの、バトルの迫力や見せ方が半端なく凄かったので、これからはじめる人は、もうこれでやり残したことはない、ゼルダしばらくできなくてもいい、という気持ちになったらハイラル城へ行くのを推奨しときます。

と言うのも、クリア後は「なんでこんな凄いゲーム作れるんだ」ってくらい素晴らしい内容だったんですが、クリアした途端に続きやるモチベがなくなったんですよ。これには驚きました。長い長い楽しい旅が終わってしまった、という寂寥感が心を覆ってるのです。まだまだやろうと思えばやり尽くせないくらい色々な事は残っているのに、ここまで寂しい気分になってしまうとは……実際にこうならないとわからなかったです。

それにしてもゼルダがすごすぎて、今年はこれを超えるゲームが出てくれるんだろうかと心配になるレベルでした。長年にわたる時のオカリナへの思い出補正による呪縛も、ついに断ち切れたかもしれません。とはいえどっちが良かったって選べるレベルでないくらい、どれも凄い作品なのは確かでしょう。なんにせよ次回作はハードル高まって大変でしょうね。

ラスボスは息子が見てる目の前で倒して、息子は「でかい」とか「こわい」とか言いながらじっと見てたけど、最後に「敵が怖かった?」といったら「うん」と言うので、「ママと敵、どっちが怖かった?」と言ったら息子は黙ってしまい、その視線の先を見たらいつの間にか妻が後ろから見てたという……

引き算なゲームデザインの妙

ゼルダは本当に特殊な体験だったと思うし、映画やマンガや小説では味わえないまた違う面白さがあったので、ゲームやってて本当に良かったですね。全ゲーマーの必須科目と心底思います。

初代スプラトゥーンのときも思ったけど、何もかも足し算していかずに、あえて引き算していく勇気を感じました。それでいて奥深さが無くなっていない調整が、ほんと任天堂しか出来ないんじゃないかと思う。グラフィックや技術よりになりつつある中、ゲームの本質への作込が凄すぎます。

息子も楽しそうに遊び始めました(全ての始まり)

といった感じに一人で遊びこんでても大変面白かったんですが、驚くことに家族全員がハマってしまいました。息子が興味を持ち出したので、パパのセーブデータで遊ばせていたんですが、今思えばこれが全ての始まりでした。

最初はまだ良かったんですよ。山登ってるだけでご機嫌になってて、少し背伸びして敵と戦ったら一撃くらうだけで慌ててコントローラー返してくるから、最終的には祠に入る直前とクリア直前のタイミングで息子にコントローラー渡して、息子がドヤ顔で「じゃあクリアしてあげようかな」という感じでかわいいものでした。

そのうち息子も地道に遊んでいくうちにパラセールも使えるようになって、背伸びして馬宿で預けてる馬に乗ったまではよかったんだけど、よりによってハイラル城のガーディアンの群れに突っ込んでいって、馬がビームで死んだあたりでパニックになってコントローラー渡してくるから、咄嗟にガーディアン矢で二体倒したりと大変だったけど、まぁ笑えてましたね、この時は。

遂に息子が料理を覚えたんですが、パパがトイレに行ったすきに一人で料理作ったみたいで、得意気に見せてくるんですよ。

「パパ何も喋ってなかったけど、背中見てるだけでガッカリしてるのが分かってかわいそ……ププッ」

「キラキラしてるから料理につかったんじ……ゲラゲラ!」

と妻がここぞとばかりに煽ってきたので、決心しました。

パパのセーブデータではなく、息子のアカウントで、一からゼルダをしてもらおう、と。

今思えばこれが失敗の始まりでした。

そして伝説へ……(壮絶な本体の取り合いという名の戦争)

最初のうちは良かったんですよ。息子のデータだから、何やってても安心して見れたし、ずっと横で見守ってなくてもよくなったんで気楽でしたし、息子はパパと違った遊び方をするので、見てて面白かったですね。

アイスメーカーの祠の扉のチュートリアルで、扉に対してアイス使わず時計で動きをとめてタイマツでめった殴りにして上に扉がとんだ瞬間に通過したり、遠くの海にぽつんとある祠を見てひたすらアイスタワーを作って向かっていったり、野生の試練でヒノックスを倒さずに爆弾で胸元の祠の玉だけ入手したり、夜中に周りを見て赤く光ってるデスマウンテンをみて「ほこらだ!」と喜んで向かっていったり(ハート三個でほぼ裸なのに……)、炎で燃やしてスイッチに物を置く祠にて火打ち石と薪をスイッチの上に置いて動作させて何も燃やさず進んだり、と我が息子ながらワイルドさがパネぇっす。

攻略をずっと進めてるかというとそうでもなく、箱庭で遊んでる気分で大人が見たらムダな行動をしてたりもします。ひたすら木を切ったり、石を住民に投げつけたり、魚を波打ち際まで追い詰めて地面の上でピチピチさせたり、カニを葉っぱでひっくり返したり、ボコブリンの仮面をつけて一緒に踊ろうとしたり、なんか楽しそう。

ここまではまぁ良かったんですが、なんとゼルダ嫌いを公言してた妻が興味を持ってしまったのです。「わたし、謎解きとか大嫌いだから」とか「主人公が女の子じゃないとやる気がおきない」とか言ってたのに、幼い息子でも楽しんでるのを見て、気になってしまったようです。まぁすぐに飽きるかな、と思ってコントローラー渡したんですが、甘かった。甘すぎた。

とまぁ、ずっとゼルダやってます。帰宅しても息子がゼルダやってて、それが終わったら今度は妻がゼルダを始めます。息子が寝た後は、妻が「へへぇ、すみませ〜ん」と虎眼先生みたいな媚びた笑みで俺の部屋にやってきて、ゼルダを遊び続けます。

もう俺も寝ないと、という時間になっても「じゃあパパが私の部屋で寝ればいいんじゃない?」とゼルダをやめる気がまったくなくて、ある意味潔い。自分に正直すぎる。夜中に暗い部屋の中、建物の上からボコブリンに爆弾なげて誘爆大爆発したのをニタニタしてる表情、一児の母がしていい表情じゃない。

あんまり妻が熱中してるから、一体どれくらい遊んでるのかと「みまもりスイッチ」アプリをインストールしましたが、こんな感じでしたね。

「みまもりスイッチ」はあくまで見てるだけで守れてないと思うので、今後は「みスイッチ」に改名してほしいと思いました。

「サンドイッチ考えた人偉いよね〜」と言いながら、ゼルダしつつご飯食べてる妻を見てふと思いました。全く辞める気配がないけど、ガノンを倒せば遊ばなくなるのでは、と。そう、かつての自分のように。

「ママ、そろそろゼルダ姫を助けにいってみたら?」

と促してみたら、首をちょこんと曲げながらつぶらな瞳で言われました。

「なんで助けないといけないの?」

なぜ人を殺しちゃいけないの?と小学生に質問されてる気分になって、答えに詰まってしまいました。ダメだこいつ、そもそもハイラル救うためにゼルダ始めたんじゃなかった……

いやー、こうなる前の自分に「お前はスプラ2買ってもろくに遊べず、仕方なくドラクエ買って、土日にドラクエやるはずがキンプリ映画見て1日が終わる」と予言してやっても絶対信じないだろうね。なんかこの頃はメチャクチャだった。

もうゼルダが日課と化して、俺も諦めてたのですが、妻が突然「もう飽きた」と言いだしました。「え、もう牧場でるまでスイッチしないくらい?」ときいたら「そうかも〜」というので「飽きる時は突然だよね」と言ったら、妻がこっち見てニヤリとしながら「気をつけな」と言って去っていってしまった。

そして数時間後。息子が帰ってきてゼルダをしてるのを横で見てた妻が、「三時になったらおやつがあるよ」というので時間になって居間にいったら、美味しそうなショートケーキが置いてあったので、息子と一緒に食べ終わって自室に戻ったら、ママがゼルダしてました。

息子がしばらくはガマンしてましたが、「まま、もうおわり」とか「このてきたおしたら、もうおわり」と訴え始めたのに、妻が無視してて遂に息子がガン泣きしはじめました……

妻を見たときの心境

これはスイッチもう一台買わないとムリなのでは……

旅の思い出の写真(後味の悪さをごまかそう!)

これで終わると後味悪そうなので、長旅で撮影した写真でも置いときますネ!

まとめ(まとまってない)

家族三人がゼルダ始めてしまって、妻や息子のマップの履歴も見てみたら、みんなそろいもそろってストーリーまともに進める気が無いのがわかって、やっぱ血筋ってあるんだなって思いました。ほんと、懐の深いゲームだと思います。他の人たちがどのように冒険したのか、それを拝見するだけでも楽しめそうですね。

まったくゼルダに興味がない(どころか敵視していた)人間にまで、ここまで遊ばせてしまうゼルダはほんと神ゲーだと思いました。実はまだDLCも遊び込めてないので、これからもハイラルでのんびり過ごそうかと思います。

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