劇場公開当時に4DXで鑑賞して、作品そのものは大変面白かったんですが、ちょっとイヤなことがあったのでブログで感想書かずにいたものの、そういう感情も含めて感想書いておいてもいいかな、と一年以上経って思い至ったので、完全に旬を逃してますがせっかくなので書いておきます。
実は46年生きてきて、今までゴジラは一本もみたことなかったんですが、今回はゴジラ童貞を映画館で捨ててきました。きっかけは島本和彦氏のツイート。これは見ないとマズいのでは?!と一言で思わされてしまった俺の負けだー!
庵野……オレの負けだ……
#シンゴジラ— 島本和彦ウラシマモト31日東シ73a (@simakazu) 2016年7月29日
つまり「ゴジラの新作」「庵野監督」「見ないと負けらしい」くらいしか事前情報がない状態で見に行ったんですが、それが功を奏して凄かったです。よく劇場公開までこれらの要素が流布されてなかったな、と。「無人在来線爆弾」という言葉を知らずに劇場で見れて幸せでした。「無人列車爆弾」としなかったセンスが素晴らしいですね。庵野監督だから日本全滅でもありえるのでは……ということもあって、最後の最後まで良い意味で安心せずにハラハラして鑑賞できました。
4DXなのでもっと席が動くと思ってたんですが、微妙に斜めになるシーンでの奇妙な浮遊感とかが新鮮で面白かったです。もちろんゴジラが出てきた時は席が盛大に動くので、パシフィックリムの監督さんがこの映画見てる様子の動画を見てみたいですね。「オーッ、ゴッジーラーッ!!!」と叫びながらすげえ喜んでそう。
息子がまだ小さいので4DXで見せれないのが残念でしたが、映画館に初めて連れてくるなら、ポケモンとか子供向けじゃなくて、このくらいインパクトがあって劇場で見るという楽しみをダイレクトに伝えてくれる作品を見せたい気分になりました。
といった感じに映画本編は大変おもしろかったのですが、観客のマナー関連で大変嫌なことがあったんですよ。メジャー映画だとかなり確率高いんですが、またしても隣の席の野郎がバケツみたいなポップコーン食ってて最悪でした。あんまり遠慮なく食べて色々と酷いので、開始5分後に静かにしろと注意したものの、結局そのまま食い続けやがりました。4DXなんで席が動くからポップコーンも飛んで来るので、これで平常心を保てというのがムリすぎます。
一番最悪だったのは、意味ありげなラストシーンで静まり返ってる中、ポップコーンの匂いが漂ってきた瞬間です。4DXの3Dまでの要素は分かるけど、4番目の要素ってなんだろうって思う方々も多いですが、4番目の要素はポップコーンですね。石原さおりの匂いが漂ってくればまだ許せたかもしれないというのに……もし自分に権力があったら、転売屋を排除するような法律と、映画館でポップコーンを食べられない法律を作りたいと心に誓った瞬間です(←権力を与えたら危険な人物)。
『怒りのロードショー』の二巻がもし出てくれるなら、ポップコーン問題を取り扱って欲しい。「映画館でポップコーンを食うような奴とは友達になれない」と本気で言うくらい憎しみしか持てないんだけど、そこをどのように笑いに昇華してくれるか勝手に期待してしまいます。
映画は好きだけど映画館に行かずにDVDレンタルするというだけで、なんか否定的なこと言ってくる人が居たんですが、そんなん人それぞれだろ、と。映画館でポップコーン騒音でヤな気分になるのを避けたいのが、そんなにいけないことなのかと。俺は落ち着いて映画を集中してみたいだけなのに。
といった感じに色々と残念なことになりましたが、あと残念といえばゴジラがビーム出すところで、ファーザーを思い出してしまって一人で勝手に緊張感がなくなったのもある意味残念でした。
この画像をみた皆がシンゴジラ見直したら、ファーザーが脳裏に浮かぶような呪いをかけつつ、悪意に満ちた感想を終えさせていただきます。
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