ワールド・ウォーZ

そこまで期待しないで見たせいか、意外と楽しめました。とはいえ、生粋のホラー映画ファンからすると物足りないでしょうけれど。お金かけたゾンビ映画とるぞー！という心意気はあって、予告編でも使われてると思われるイスラエルの例のド迫力のシーン見れただけでも、個人的には元がとれた気がします。
逆に言えば、あそこ以外は特に見ものといえるものが皆無といえなくもないです。仕方ないのかもしれませんが、大抵はどこかのホラー映画で見たようなシーンが多いので、新鮮味がないというか、お金かけたデラックス仕様にしか感じられないというか。
でもお金をかけてるとはいえ、シナリオにもっとお金をかけられなかったのでしょうか。メジャー作品なんでしがらみもあるのは分からなくもないのですが、ちょっと冷めた目で見てしまいましたね。
ホラー映画は都合のいい展開があるのが当然とはいえ、本作のご都合主義っぷりはすごかったですね。いちいち挙げないですけど、わざと映画の演出のために危機に陥ったり、あっさりと知識なしでいろいろなことをこなせたりするのは、気になる人は気になってしまうのではないでしょうか。
一番感心したのは、北朝鮮のとった対策の件でしょうか。ジェバンニかよ、と。ホラー映画にそんな詳しくないので類例を知らないのですが、この対策だけは妙に説得力があって納得してしまいました。
流血とか残酷シーンがないので、そういうのが苦手だけど少しホラーに興味がある、くらいの人が見たら、もっと良い感想を得られるのかな、と感じました。