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映画

レクイエム・フォー・ドリーム

麻薬を扱っているのに後味が爽やかな描写の映画もある一方、こういう対極の存在もあるのだと思い知らされる一本。
この映画は奇妙で綺麗な悪夢の流れる川だ。母胎へと流れつくその川の流れは、この世に救いなど無いとでも言わんばかり。ささやかながらも幸せそうな思い出は、全て破滅を彩るための絵の具にすぎない。
この映像の洪水を見ていると、発狂生成装置こと鏡地獄を思い出す。
いい。
実にいい。
自分が目指すものがその奥に見えてきそうだ。
見終わったあとで前半を見ると、同一人物ととっさに見分けられないほどに人々の表情は変わっている。麻薬は精神的にも物理的にも人の構造を変える劇薬だ。
モンスターの出ないホラー映画とは良く言ったものだ。人生に絶望したくなった時に見ると、後押ししてくれるような怪物がここに住まっているに違いない。

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