わりと序盤から、登場人物たちを死に誘おうとする存在が提示されているので、ホラー慣れしている人には一種のコメディにも感じられたのではないでしょうか。テキーラとか半魚人のところとか、緊迫した状況の筈なのに笑ってしまって、こういう作品があるのだから、近所のゲオにはコメディホラーという一コーナーができてるんだな、と思った次第です。
自分の場合は残念ながら「神話」というキーワードだけどこかでちら見してしまって、なんとか忘れようと思いながらレンタルしてきたのですが、冒頭あたりで登場人物が生贄になってるんだなーと感じた時に、ラストまでの展開が予想出来てしまったのが痛恨でした。なんてもったいない!
予告編も見なかったというのにこのザマでしたので、事前情報を少しでも漁るのをやめないと、どこに罠が待ち受けてるのかわかったものじゃありませんね。ネタばれじゃないと思って書いたことが、他の人にはネタばれになるって事は日常茶飯事でしょうから。
とはいえ、本編の出来がいいので楽しみがなくなったわけでもなかったのですが。ある程度予想がついたとはいえ、ラスト間際の阿鼻叫喚な有り様までは考えてなかったので、一周回って笑いながら楽しんでました。まぁそれ以前に日本チームの状況でも笑ってましたが。小学生に除霊されてる! 信頼の日本チームが! 世界の運命が小学生達にジャマされてる!
あまりに高度なオマージュが続き、ホラーなのに笑わされてしまったあまり、自分の中に余裕があったからなのでしょうか、あのお祭り騒ぎを見て「
最強生物決定戦のモンスター版があったら、こんな感じになるんかなー」とか思ってたりしてました。残念ながらモンスター同士が戦うわけではなかったのですが、堪能いたしました。
最初見終えた時は、ラストにでてくる邪神の手が単なる人間の大きい手なのを見て「なんで触手じゃないのーっ?! なんでエレクチオンしないのーっ?!」と少し落胆してしまいましたが、実のところ、この作品はメタフィクションだったらしいという説を見て納得しました。確かに冒頭のタイトル部分が『ファニーゲーム』まんまでしたので、分かる人には初見でわかって感心したんだろうな、と。細かいところまで考えられてて素晴らしい。
本編とは全然関係無いですが、
ブロツキーさんが作品の具体的な内容にはふれず、作中のセリフだけを並べてたツイートがあって、ネタばれにはならないのに映画未見の人の興味をひくような内容だったのですよ。
ああいった文章書ければクリックしないと見れない領域でネタばれ感想しなくてもいいのになー、とか思って過去ツイート探してみたんですが見当たらないので、もう一度同じ内容ツイートしてくださいと無茶振りしたのが以下のツイートになります。
今まで「ブロツキー ヴォッカ 処女」とか検索してて出ないなーとか言ってたら、ヴォッカではなくてテキーラでした。ワインは処女が踏んで作るけど、テキーラはおっさんが踏んで作るものですから、えらく違いますね。そりゃ見つからんわ。
にしてもこの検索ワードだけ見ると、ブロツキーさんがワカメ酒をご所望かと誤解されそうですが、ブロツキーさんはどっちかというと鬼灯洗いの方に興味があるので、皆様は誤解なきよう気をつけてください(開戦の狼煙をあげてみました)。
にしても我ながら本編に全然関係なくて、逆に自分自身に感心してきましたわ。
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