夜中の悲鳴

夜寝てたら、まみりんの悲鳴で起こされました。
「まみりん、どうしたの？！」
まみりんに聞こうとしたんですが、部屋の隅で固まってギャーッって言うだけで状況が分かりません。声の凄さからして強盗でも入ったのかと思ったのですが、人の気配はありません。
「まみりん、寝ぼけてるの？」
「む、む……」
「む？」
「むしが……部屋の中に……」
よく見たら、小さなカナブンが居ました。大した大きさでは無いんですが、虫嫌いのまみりんにとっては凄く怖いみたいです。さっと捕まえてベランダから逃がしてやると、ようやくまみりんが落ち着いてきました。
「ねえ、まみりん」
「なに？」
「もしあーちゃんが虫に襲われてたら、助けられる？」
「……」
「まみりん？」
10秒ほどして、ボソっとまみりんは言うのでした。
「答えたくない」
息子は色々なモノを手にするのが好きなので、大きくなってお外に出るようになったら色々なものを持ち帰りそうで心配です。

あーちゃん、虫を持って帰ってきたらダメだからね。
お母さんが遠い所に（物理的にも、精神的にも、戸籍的にも）行ってしまったらイヤでしょ？