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日記

アマガミ

気がついたらまみりんの出産まであとわずか。
「無痛出産させてくれなかったら、関係者呼んで立会い出産させるからね! しかも全員床で土下座だからね!」
「座ってるのに、立会いって……」
「ダーリン! そんな細かいことはどうでもいいの! とにかく無痛じゃなければイヤなの!」
「鹿児島じゃ扱ってる病院が少ないんじゃない? 俺の実家に帰れば?」
「大分じゃ病院が見当たらないからヤだ! どうしてもダメって言うなら、アステカ式出産にするからね!」
「え、アステカ式って……?」
するとまみりんが無言でニヤリと笑うのです。その笑顔が妙に怖かったのでネットで検索したところ、こういう代物らしいですね。
アステカ式
「ウイチョルの伝統では、女性が初めて子供を出産するときには、夫は妻の真上で、家の天井付近にまたがり、自分の陰嚢に紐をくくりつけて待機することになっている。妻は陣痛に襲われるたびにその紐を強く引っ張り、それによって夫は彼女の苦しみを共有しながら、子供を得る喜びを経験することが出来るのである。」
まみりんには本人の希望どおり、鹿児島で無痛出産してもらうこととなりました。いえ、死ぬのがイヤだった(男性として)からじゃないですよ。あくまでわたくしは妻の身を案じただけですよ。
そういうわけで、今は一人で過ごしてます。出張に行ってる時以外はいつもまみりんと一緒だったので、久々に一人っきりになっちゃいました。けっこう広い部屋にぽつんと居ると、なんだか寂しくなってきちゃいまして、街にふらりと出かけて暇つぶしのために買い物をしてきました。
いえ、特に買う気はなかったんですよ、ええ。別に、妻が居ない隙にやってみようとかなんて、これっぽっちもそんなことは。そんな、やましいことなんてあるわけ無いじゃないですか。
いえね、発売当時から存在が気にはなってたんですよ。なぜか”変態紳士”という言葉がネット上で飛びかい、奈須きのこ氏の日記での解説を拝見して「意味がよく分からないが、とにかく凄いみたいだぞ」と思ったのです。ですから、この機会にわたくしめが歴史の証人となるべくこの作品を手にしたのは致し方ないことだったのですよ。
とりあえず本名でプレイしてたんですが*1、やってるうちにツラくなってきたんでデフォルト設定の名前に変更しちゃいました。そして分かったのです、”変態紳士”という言葉の意味に。
普通の恋愛ゲームだったら(あんまりこのジャンルをしてないで言うのもなんですが)、主人公はわりと無味無臭で無個性で無難な感じで、自己主張というものを出してこないものだと思います。プレイヤーの没入感を極力壊さないようにという配慮から、自然とそうなるのでしょう。それはあたかも、ドラクエシリーズの主人公が決して喋らないかのように。
ところがアマガミの主人公、橘さんは違います。よく言えば個性的、悪く言えば変態的な行動のオンパレードです。これで紳士的じゃなかったら、かなりシャレになりません。高校生だからまだ捕まらないだけで、それはもう立派な犯罪予備軍です。プレイしてて自分の分身が勝手に女の子にセクハラ発言をするのを見てると、本名プレイを貫き通す根性はありませんでした。まぁツムーン閣下だったら余裕で本名プレイできそうですけれど。*2
けっこうマジメなふりして、なかなか変な作品になってると思います。パッケージとかの見た目で騙されて手にした人たちは大丈夫だったんでしょうか。あんまり深く言うとネタばれになりそうなんで控えますが、個人的に心配してるのがメインヒロインについてです。世間の反応的にどうなんでしょうか、あの御方は。まぁ俺的にはかなり楽しく相手させていただいてましたが。言うなれば、「我々の世界ではごほうびです」という按配でしたね。彼女の発言や行動から目が離せませんでした(主に悪い意味で)。
とか書いてますが、個人的にはオススメな恋愛ゲームです。普通のギャルゲーと比べると慣れてない人でも拒否反応を起こしにくいんじゃないかと思います。緑色とか青色の髪の毛のキャラはいなくて、ゲーム内の会話にはオタク臭っぽさは殆ど無く、ゲーム自体のもつ雰囲気はごくごく自然ですし(主人公のぞく)。まぁ、キャラ全員が変なわけじゃなくて、まともなメンツも居るんで心配いりませんよ。
シナリオのボリュームはかなりの量があって、一通りのエンディングを見るだけでも長時間楽しめるので、コストパフォーマンスが高いですね。高速スキップなども充実していて、テキスト系ゲームでありがちな再読の辛さもなく、システム的にもかなり快適でプレイしやすいと思います。
アマガミというタイトルから際どい内容を期待して買うのであれば、そういう意味では裏切られないと思います。15禁なだけあって、なかなかギリギリなシーンが準備されてますから。まぁ個人的にはそういうシーンのインパクトよりも、主人公の言動の破壊力*3とか某メインヒロイン*4とかに裏切られましね、それはもう良い意味で。
絵的だけじゃなくて、音声的にも気合がはいってて、本当に丁寧に作られてると感じます。キャラの魅力はかなりのものじゃないでしょうか。そういうわけで誰も聞きたくないとは思いますが、個人的に気に入ったキャラの順位でも書いておきます。
1位:森島 はるか
(あの天然っぷりはもはや凶器!)
2位:棚町 薫
(サバサバした感じがいいですね。BADエンディングも必見)
3位:絢辻 詞
(恋人というよりも、安全な位置から眺めてたい。サファリパーク感覚で)
4位:美也
(なんか子猫みたいな可愛さ。気まぐれで甘えん坊で無邪気な感じが)
5位:伊藤 香苗
(メインヒロインじゃないけど、好きなもんは好きってことでいいじゃないですか←もうすぐ一児の父となる37歳既婚男性の発言ですけど、それが何か?)
6位:その他の人々
(みんないい人。と言ってしまうと、なぜか悪いことをした気分になるのはなぜ?)
そう言えばメガネキャラが攻略対象ヒロインに居ないので、重度のメガネ属性の人には満足いただけないかも知れませんが、軽度のメガネ属性である人*5も楽しめたんで、殆どの人には楽しめるんじゃないでしょうか。オススメ。
何はともあれ、無事に赤ん坊が生まれますように。あ、そういえばまだ子供の名前考えてなかった!(隠しキャラを攻略しながら)

  • 注1 : ちなみにまみりんは恋愛ゲームをする時は、旧姓プレイを嗜んでおります。
  • 注2 : 和歌山の夜の帝王。ご結婚おめでとうございます。伴侶を得たと言う事で少しは発言にブレーキがかかってしまうのかと心配してましたが、相変わらず健在なご様子で何よりです。
  • 注3 : ”変態紳士”の呼び名は伊達じゃねえぜ?
  • 注4 : ときメモでいうところの藤崎詩織のポジションが彼女って時点で、スタッフはかなり狂ってると思います。分かっててやっているのであってでも、です。
  • 注5 : あんまり自分では認めたくはなかったんですが、妻が居ない隙にこんな本を買ってる時点で、もう自分を誤魔化すのはやめてもいいかな、って思いました。それ言ったら、妻が出産で実家に帰ってるうちにこんなゲームしてるってカミングアウトしてる時点でかなり終わってますが。

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