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日記

たこ焼き探偵

昨夜も休日出勤だったので、夜中の帰り道に自分へのご褒美にとたこ焼きを買ったのです。玄関でただいまと言ったものの、まみりんは居間で洗濯物を畳んでるみたい。まぁいいやと思ってたこ焼きを台所におき、シャワーを浴びました。
そして台所に戻ってくると、なんとたこ焼きが無くなっていました。空となったたこ焼きケースの前に、まみりんが口をもごもごさせながら座っています。
さて、たこ焼きはどこへいったのでしょう? これは嶽花家始まって以来の難事件の予感がするぜ?
「ねー、たこ焼き買って来たんだけどさー」
「んー」
「でも無くなったみたいなんだけど」
「んー」
「どこ行ったか知らない?」
ん〜ん
※画像はイメージです
「不思議だよねー」
「んー」
「どこに消えたんだろー」
「(ゴクンと何かを読み込んだ後で)ほんと不思議だよねー」
「だよねー」
「で、何が無くなったの?」
「……だから、た・こ・焼・き、って言ったじゃん」
「(唇に残った青ノリを舐めながら)たこ焼きってなぁに?」
「え……っ?!」
「知らないから、トンカツで例えてよ」
「え……トンカツ、で?!」
「うん、トンカツで言うとどんな感じ?」
「揚げてなくて……豚肉じゃ、ない……」
「うーん、そんな説明じゃちょっと分かりかねるにゃー」
もしかして、たこ焼きという概念が無いから分からなかった、と誤魔化すつもりなんでしょうか。戦う前から負け戦という気分でしたが、まさかここまでとは……
仕方ないからもう一度たこ焼きを買ってきました。まみりんの分も買ってこなかった俺が間違っていたんだ、と自分を無理やり納得させつつ。

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