誕生日に欲しいもの

ついに当年とって32歳になってしまいました。29歳から30歳になってしまった時ほどの衝撃と言うか諦めはなかったのですが、やはりもう年をとっても素直に喜べない年齢なのだな、と思う今日この頃です。「また死に一歩近づいたか」とか「また加齢臭に一歩近づいたか」といった心境でしょうか。
とは言え、誕生日と告知したせいか、いつもは静かなBBSに色々書き込みが！　こ、これは何かの予兆？　あたかも沈没する船から動物が逃げ出す時のような……？　このまま書き込みが多くなると閉鎖しちゃいそうです。ちなみに饅頭は怖い性分です。
とりあえず今日くらいは王様気分でいられる筈です。今日くらいはまみりんをこき使ってやります。そう思ってたのになんで俺は帰ってきたまみりんの肩を揉んであげてるのでしょうか。それはもちろんプレゼントをねだるためです。
「まみりん様。誕生日プレゼントは何か豪勢なものが欲しいのですが」
「んー、もうちょっと右を揉んで」
肩を揉み終えたあとにまみりんはこう言い放ちました。
「ダーリンはこの前熊本に遊びに行ったでしょ！　お金たくさん使ったでしょ！　だからプレゼントなし！」
あー、まだ覚えてたんだー。すっかり忘れてると思ったのに、こういうことに関してだけ記憶力がいいみたいです。すぐに諦めた俺にまみりんは追い討ちをかけるのでした。
「それよりもさぁ、わたし、スコティッシュフォールドが欲しいんだけど」
プレゼントに欲しいもの。
威厳。