第8回九州大会日記(10)

そしてついに個人戦が始まりました。個人戦も団体戦同様にリーグ戦をおこなってから、決勝進出したらトーナメントになりますので、勝ち残れなくても数回は対戦できるわけです。とはいえ団体戦と違い、自分が何もしてなくても自動的に勝ち上がることはできません。自分自身の手で勝利をつかみとるしかないのです。
とりあえず組み合わせを確認すると、自分のところはBリーグでした。組み合わせはこんな感じ(クリックで別ウィンドゥで画像表示)です。
・のもと(豪鬼)
・ユースケ(ユン)
・嶽花(ヒューゴー)
・むぎむぎ(春麗)
・やんま(ヤン)
なんということでしょう、昨夜ひたすらヒューゴー戦を伝授したやんまさんが同じリーグにいるなんて! 普通のヒューゴー相手ならこれでいけるでしょう、って太鼓判押してしまったけど、良く考えたらこの会場にいるヒューゴーで普通なのは俺しかいません。なんで俺はあんなに自分対策を教え込んでたんでしょうか。
試合前のやんまさんに話しかけてみました。
「やんまさん、まぁどっちに転んでもいいように考えはあるんで」
「どういうことです?」
「やんまさんがめっちゃ寒く戦って勝ったら『クソ寒いんだよ!』って煽ります。やんまさんがめっちゃ攻めてきて勝ったら『昨夜寒く戦えってアドバイスしたじゃないですか!』って煽ります」
「それってどっちも嶽花さんが負けてませんか」
しまった、サード稼動当初から負け組思考が染み付いてるから、つい……
そんなこんなで試合が始まりました。想定どおり、他の方には負けました。しかしそれはもはやいいんです。問題はやんまさんとの勝負の行方です。勝っても負けてもおいしい展開とはいえ、老害勢でもあわよくば勝ちたいのじゃよ〜
そしてやんまさんと席決めのジャンケンをすることになりました。が、俺は右手を差し出さずにこう言いました。
「好きな台を選ばせてあげてもいいですよ?(ドヤァ!)」
するとやんまさんはなにおぅ!という顔をしましたが、「いや、ちゃんとジャンケンして決めましょう!」と言……わずに、そそくさと自分の座りたい2P側に座ってしまいました。それを見て俺は反対側の1P側に座りました。
まぁ団体戦のときにレバーがあわなくて酷い目にあったので、今回はさすがに事前にレバー両方とも触っておいた結果、どっちでもいいやって思ってたから譲っただけなんですが。2回転的にはどっち座ってもいいし。
そしてスタートボタンを押し、ヒューゴーを選び、そしてSAを選ぼうとして、悩みました。昨夜はあんだけギガス対策を教えてしまったので、流石にそんなに決まらないだろうな、と。とはいえ真空コマンド苦手なので、メガトンやハンマー選んだとしても、最悪技がうまく出せない可能性もあります。
大会でこんなSA選ぶのに悩んだことは無かったかもしれません。そんな自分が最終的に選んだSAは、ハンマーマウンテンでした。多分やんまさんが一番慣れてないSAだろう、という判断です。
そして試合開始。昨夜6連敗した時と比べると、明らかに動きが変わっています。あまりに強気に攻めにはこないで絶妙な間合いをはかって、適度に攻めたり逃げたりしてきます。投げられそうなところはそつなくパンチ出しつつバックジャンプしたり、嫌な位置で立ち中キックを出してこちらのお願いパームを潰してきたり、と対策教えたのを後悔してしまいました。
でもまぁ一つ勝機があるとしたら、俺はやんまさん以上にSAぶっぱする、という点です。まさか出さないだろ、ってところでも平気でハンマー出すんで、これを一度でも見せておくとただのダッシュでもムーンサルトとハンマーの二択になるわけです……と思ったら、俺がダッシュしたらとにかくバックジャンプするようになってるよ、この人! こっちがぶっぱしたハンマーを空中でパンチして止めてくるし! ムキー!
といった感じの泥仕合でしたが、なぜか俺が勝ってました。勝った瞬間の感想は「え、俺が勝っちゃったの?」といった感じで当惑気味でしたが、3フレ後にはに対戦台の向こうに行って、うなだれるやんまさんに「イエーイ! いまどんな気分?! どんな気分?!」と煽りまくりました。勝った瞬間に超強気です! これぞ老害勢です!
ピコ太さんからは、やんまさんと出来るだけ煽ってくださいと言われてましたが、たぶんピコ太さんの想像の256倍くらいは煽ったんじゃないでしょうか。イエーイ!
とまぁ九州大会では偶然勝てましたが、10戦とかやったら負けるかもなぁ、とか思う次第です。ツイッターアイコンをTENGAやブラジャーに変えられるのはイヤなんで、たぶん一生10戦することはないとは思いますが。

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