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小説

青猫の街

青猫の街

青猫の街

涼元 悠一
新潮社
1998-12

1999年、帰省中の電車内で、その年読んだ初めて読んだ本。この本を手に取ったのは荒俣宏氏が推薦していたから。購入したのは最初のセンテンスが気に入ったから。
この話を書き進めるうちに、僕は多くの事を話したり、嘘をつく事になると思う。
街や人や企業や店名、製品名、季節や天気や時間。それにいくつかの住所。場合によっては僕がした行動や、僕の行った言葉そのものも対象になるはずだ。
それが僕から青猫に対する最大限の礼儀だと思う。
もともと、これから書くような戯言こそ、他でもない青猫の範疇なのだから。

そして年始めに読もうと思ったのは、ただ単に手ごろな厚さだったから。電車に乗っている間に読み終えられそうで、ちょうどいい。そして少し余った時間で「余韻」を楽しめるような内容だったら嬉しい。
そんな軽い理由で手にしたのに、読了した時の「余韻」は予想していたものとは違っていて、本来の言葉の意味での「余韻」で、それゆえに、ここに書き記そうと思う。
もし貴方が読み終えたのなら、もう一度、最初のセンテンスを読み返して欲しい。そして考えて見て欲しい。その意味を。

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