意外に思われるかもしれませんが、僕は絵本が好きです。言葉を冗長に重ねられるよりは、シンプルに選び抜かれた言葉だけ、という方がいい。少なくとも僕には。
すぐに読めてしまうので、手元に置いておきたい、と思えるほど気に入らないと絵本好きなくせに絵本を買わない。そんな僕をすんなりレジに向かわせた珍しい作品です。
言葉が少ないどころか一文字も存在せず、絵だけでストーリーは進みます。音がするはずの場面でも、効果音すら書きこまれていない静寂さ。サイレント映画ならぬ、サイレント絵本。その心地よいセンスは格別です。
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