28週後…

たった一滴の血液で感染し、20秒以内に発症、凶暴化して全力疾走で襲ってくる感染者たち、というインパクトのあった『28日後…』の続編です。
印象に残るのは、やはり冒頭の草原での逃走シーンでしょうか。太陽の光がさんさんと降り注ぐ草原、疾走してくる感染者たち、恐怖で顔を引きつらせ逃げる男性、という一見ミスマッチなのに実際に映画で見てしまうと、かなりの緊張感とインパクトがある名シーンかと思います。
前作は割と静かで風情のあるシーンなどもあったような気がしますが、本作では良い意味で派手なシーンが増えていたのが印象的でした。少しハリウッド的になったように見えなくもないのですが、本質的にはまったくそんなことはなく、皮肉に満ちて凝った展開は、ありがちなハリウッド映画とはまるで違っているので、見ごたえ十分です。この有様を「愛は地球を滅ぼす」と表現してる人がいましたが、言いえて妙ですね。
かなり面白かったのですが、興行やDVD売り上げなどが振るわなかったようで、三作目はまだ作成されていないようです。続編に期待したくなるような上手い終わり方だったと思うので、気長に完結作を待ちたいと思います。