WiiUは意外と家族と遊んでて、ソフトを割と入れ替えることになるんですが、立ち上がってケースからディスク取り出して、本体からディスク取り出して入れ替える、ってのが意外に手間だな、と思えてきました。
WiiUはベーシックセットを買っているんですが、システム領域とかだけですでに空きが3ギガ未満になっている状態で、更新データとかでソフトごとに100メガくらいは使いそうな勢いです。
WiiFitの新作が出たらダウンロード版買うだろうし、その時に容量がギリギリだったらイヤだな……と心配になってきたので、思い切って外付けHDD買ってきてダウンロード版に乗り換えることにしました。結論から言うとなかなか満足しているのですが、何点か注意点があるので手放しでオススメとまでは断言できないのが残念です。一つずつ説明していきます。
出張でヨドバシポイントが結構な額たまってたので、USBの外付けHDDを買いに行きました。ネットで事前に見てた、任天堂公式の動作確認がとれてる白いのにしようと思ったんですが、店員さんが「ファンがついてる方が安全ですよ」とオススメされてきて、かなり悩みました。だって白色のだとファンつきのが店頭にないんですから。でも挙句、バッファロー社の黒くて2TBのファン付のにしました。
2012/12/21追記
正確な機種名は、バッファーロー社の「HD-LBU3/YC」でした。この型番ズバリのリンクが何故かなかなか見当たらないので、ヨドバシ.comへのリンクを参考までにはっておきます。
上記のAmazonリンクは若干型番が違います(末尾がYCとなっていません)が、簡易包装版なのとファンが無いってことが違いくらいで、ほぼ同等の商品とお考えください。
色が気に入らないという理由でプレミアムセットを買わなかったくらいの俺なのに、それでもHDDは黒いのを買ってしまいました。さすがにデータが壊れるのとHDDの色合いを比べたら、データの方が優先度高いですし。HDDは上手く使えばかなり長期間使えますが、結局は消耗品なのでいつかは必ず壊れます。それに初期不良などでヘッダ部分が壊れないとも限りません。個人的にいままで10個前後の外付けHDD買ってきましたが、2個くらいは半年以内に壊れてしまいました。HDDが回るとカンカン音をたてる恐怖がいまだに忘れられませんので、安全策として黒くてファン付のを選んだわけです。
ここまではまだよかったんですが、かなり困った事実が判明しました。WiiUは3DSと違い、セーブデータとゲーム本体が分離しているので、いっけんバックアップしやすそうに見えるんですが、セーブデータとゲーム本体データは、かならず同じ場所にしか存在できないのです。両方とも本体にあるか、USBストレージにあるか、のどちらかしか選べないので、セーブデータだけ本体に保存して、大容量のデータはUSBストレージに、といった使い分けができません。
ベーシックタイプでニンテンドーランドをダウンロードしようとしたとき、強制的にデータ整理の画面に飛ばされるので最初は意味が分からなかったのですが、本体にあるセーブデータをHDDへ移動させないと、ゲーム本体データのダウンロードができませんでした。これはかなり分かりづらいですし、どちらにダウンロードするか選ばせてくれてもいい気がするんですが……
そういうわけですべてHDDにデータを移動させたら、本体に保存していたパッケージ版のセーブデータは、ダウンロード版でもそのまま遊ぶことができました。さすがにパッケージ版とダウンロード版でセーブデータの形式が違うといった事はないだろうとは思っていましたが、実際に遊べたときは安堵しました。
しかしこのあと、一番重要かつ予想外で困った点が出てきました。現時点ではセーブデータのバックアップが不可能のようです。セーブデータとゲーム本体データは分離しているものの、個別に消去はできるんですが、コピーという項目はありません。つまり、まとめて移動させることしか出来ません。USBのHDDをWindowsXPにつなげてみましたが、USB機器としては認識しますが中身は見れませんのでコピーは不可能です。
違法コピーが蔓延している状況では仕方ないので、PCへ接続しても中が見れないのは全然問題ないと思います。しかしセーブデータのバックアップ手段がないのはいただけません。将来的にアップデートなどでセーブデータだけ本体にミラーリングできるようにしたり、USB機器を二つ以上認識できるようにしてセーブデータだけバックアップさせるとか、有料でもいいからオンラインストレージサービスを開始するとか、そういった対応を用意してくれないでしょうか。0.1%以下の悪意のあるユーザによって、それ以外の大多数のユーザが不安を強いられるってのはいかがなものかと思います。
といった不安は生じたものの、ファンつきのHDDはかなり静音性が高く、夏場に無茶な使い方とかしない限りは頼もしそうな気がします。堅牢性のために色合い捨ててまで買ってきたんだから、がんばってくれよ!
それにしても、わざわざ立ち上がらなくても、手元のゲームパッドで選択するだけでソフト入れ替えずに瞬時に他のゲームで遊べるのは便利すぎます。なんだかんだでこの環境にして本当に良かったと夢心地になります。ゲーム本体データはニンテンドーネットワークIDさえ消さなければ再ダウンロードできるので、HDDが壊れても他のHDD買ってきてしまえば大丈夫そうなので、あとはセーブデータさえバックアップする手段を用意してもらえれば最高の環境だと思います。
あとついでにこの機会に、ディスク版とダウンロード版で起動時間に差異がないか確認してみました。ゲームの起動はゲームパッドでタッチしないといけないので、起動するまでにゲームパッドとテレビの間が交代して変な感じですが、ご了承ください。
まぁ動画見るのも面倒でしょうから、結論を書いちゃいますと、まったく起動時間に差はありませんでした。ストップウォッチで測定してコンマ1秒前後の差しかなかったので、おそらくは完全に同じ秒数かと思います。ちなみに平均値を取ると、マリオが30.2秒、ニンテンドーランドが26.3秒となり、意外とマリオの方が遅かったのが意外です。
ゲーム始める前が長いと思ってましたが、実際に計ったら結構すごい時間ですね。そのかわりゲーム本編始まったら殆ど待ち時間がないので、本体内メモリに一生懸命データを格納してるから初回だけこんな長いのかもしれません。たびたびゲーム中に細かい待ち時間が出るよりは、こっちの方式が実は快適なのかもしれませんね。
長々と書いてきましたが、パッケージ版とダウンロード版はそれぞれ長所と短所があるので、お好きな方を導入すればよいかとは思います。もしダウンロード版を買おうという人向けに個人的なオススメ環境を書くとすれば、WiiUはクロのプレミアムセットを購入し、USBのHDDは今は買わずに様子見し、セーブデータはすべて本体に保存するようにして、どうしてもちょくちょく起動するソフトだけダウンロード版にする、といったところでしょうか。
とはいえ上記はあくまで現時点の状況での様子見的なオススメなので、今後の任天堂の対応により、心の底から満面の笑みで外付けHDDでのダウンロード版購入をオススメできるような状況になってくれたらなぁ、と祈る次第です。
2012/12/22追記
自分では検証できていないのですが、『ZombiU』だとゲーム中でエリア移動時のロードが、ダウンロード版の方が短いらしい、という情報を見かけました。
ディスクの読込速度は最大22.5MB/sとあり、一般的なUSB2.0のHDDの転送速度は30数MB/sで頭打ちみたいなので極端な差はないように思えますが、理論上はやはりHDDの方が速い気がします。ディスクだとシーク動作もありので遅くなるのは否めません。プログラムの作りやディスクのデータ配置などで、体感的な速度の差が出るのかもしれませんね。
個人的には『鉄拳タッグ2』のロード時間が気になっています。対戦ごとのロードは避けられないので、少しでも速くなるのならHDD版を選んでしまう気がします。何か分かったらまた追記する予定です。
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