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漫画

魔人探偵脳噛ネウロ

面白いマンガを探していきたいとか言ってる割には、俺は週刊ジャンプは『ハンターハンター』と『デスノート』と『ピューと吹くジャガー』しか読んでない体たらくでして、この漫画の存在もあんまり目にとめてませんでした。
しかし巡回先でたびたび話題にのぼってたりしてるのを見てて、二巻も発売されて入手しやすくなってきたのもあり、押さえきれずに購入を決意。購入直前の気持ちを一言で表現するのなら「ドーピングコンソメってなんだ?」
タイトルに探偵とかついてたから、ジャンプはコナンや金田一の対抗策にコレを出してきたのかと勝手に勘違いしてましたが、そんなことは絶対に無いですね。と言うか、よくもまぁコレがジャンプに掲載されてるなぁ、って思いました。けっこうアブない漫画じゃなかろうか。異形とかのデザインが面白かったり、たまに悪夢的絵画的なコマがあったりするので、ぱっと見でホラーと思っちゃう人も居るかもしれません。
でも、推理ものじゃないという意見が圧倒的多数だったのを斜め見してたせいか、実際に読んでみると思ってたよりは推理モノっぽかったです。まぁ『不死身探偵オルロック』よりは明らかに推理しようという方向性が出てますし。つーかオルロックは探偵って名だけで、真の意味で探偵でもなんでもないですから。それこそメタ探偵とかそういう意味でさえなく。
でもネウロをはてなキーワードで調べたらこんな風に書いてありました。
松井優征の推理風ギャグ漫画。
すげぇ言いえて妙だと思った。そうなんですよね、禍々しい雰囲気もあるんだけど、基本的には軽快にギャグっぽく話が進むんですよ。そしてちゃんと推理ものっぽく推理もする。でも読者が多分楽しみにしてるのは、犯人とかの異常性とかキャラクター性じゃないかなぁって思います。コナンを読んでる小学生が将来推理作家デビューする可能性はあっても、ネウロ読んで推理作家になる小学生は居ないでしょう。むしろ居たらぜひ読ませていただきたい。そいつはとんでもない異形だ。作品も、本人も。
でも推理してないとダメ、なんて言うつもりはもちろん無いです。面白ければいいんです。と言いますか、作者自らコミックスの自己紹介のところで「これ……推理物の皮をかぶった、単純娯楽漫画です」って書いてるくらいですから。なにはともあれ、久々にジャンプで毎週楽しみにする漫画が増えたのはかなり嬉しいですね。とりあえずまだ「ドーピングコンソメ」を知らない人は、余計な検索とか全くせずに単行本を読んでみましょう。多分驚くと思う。少年誌の定義って何だろう?って。

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