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漫画

秘密―トップ・シークレット

今年の手塚治虫文化賞の候補と聞いて、今頃どうして? 数年前にコミックスに収録されてた中篇なのに? と思っていたのですが、新シリーズとして新たな話が描かれていたのでした。
死者の脳という失われた記憶を他者が探っていくという共通のモチーフで、一巻では中篇二話の構成となっています。
最初の話は、とある大統領が殺害され、事件を解明するためにその脳の記憶をさぐっていくうちに……というほろ苦い秘密の話です。次の話も似たような味わいかと思いきや、その脳の記憶を覗くと皆発狂してしまうという伝説の殺人犯にまつわる不気味な話でした。
どちらもテイストがかなり異なりますが、完成度の高さで驚かされるのは間違い無いでしょう。再読して再確認したのですが、個人的には清水氏の作品に関しましては、知名度の高い長編よりも、切れ味のいい短編・中篇が好みです。

22XX (白泉社文庫)

22XX (白泉社文庫)

清水玲子
白泉社
2001-09-14

パピヨン (白泉社文庫)

パピヨン (白泉社文庫)

清水玲子
白泉社
2002-03-15

少女マンガというよりは、SFマンガとして上記二点の作品を特にオススメしておきます。

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