グラゼニ

グラゼニ (1)

森高 夕次,アダチ ケイジ
講談社
2011-05-23

最近TL上でよく『グラゼニ』が面白い、といったツイートが流れてて気になってたんですが、面白い以外の感想が無いからどんな漫画なのかさっぱり分からないまま週刊モーニング見たらビックリ。まさか野球漫画だったとは。
自分がどれくらい野球に詳しいかと言うと、ファミスタがプレイできる程度にはルールを知っていて、普段はプロ野球の勝敗は気にならないけど地元が優勝しそうだと中継を見てしまう、といった感じです。つまりあんまり普段は興味ない感じ。
といった人間が読んだにも関わらず、これは確かに面白い漫画でした。最初に
『ONE OUTS』を見たときも「まだこんな野球漫画が出てくるなんて！」と感心しましたが、これまた今までの野球漫画と違う切り口になっていて、大変ユニークなのです。コミックの帯を見たら「年収1800万円ではダメなんです！」とか書いてあって、うまいコピーだなと感心しました。そう、年収をテーマにして野球を描いているんです。
これだけ聞くとなんかイヤミで読んでてつらい漫画と誤解されてしまいそうですが、これが意外と共感しやすいのです。主人公は確かに年収で人を判断したりするんですが、なんだかんだで他人を助けたり心配したりして、金が大事と思ってる割には金以外のことで動いたりするので、守銭奴っぽくはない地味な勝負師みたいな描かれ方なんですよね。
短編形式になっているので、気になる人は連載誌からそのまま読んで雰囲気を確かめても大丈夫ですし、気に入ったのならコミックスを手にしてみてはいかがでしょうか。