白と黒の誘惑

私と旦那が付き合い始めたのは私が19の時で彼が24の時です。
「ハイ。今ここで、首をかしげた方!」(右手ををパチンと鳴らして相手を指さしながら)
そうなんです、彼は26歳までホニャララだったんですよね。当時私は10代で性交渉など以ての外、お酒もタバコも20歳になってからだし・・彼が体を触ってこようものなら、ものすごい剣幕で激怒していたのでした。ギリギリまで拒みたい、うら若き乙女だったのでございます。そんな私の支えになっていたのが、オセロです。
付き合い始めたころ、私の部屋でたまたまオセロ盤を見つけまして、ちょっとやってみようか、という話になりました。でも彼はあまりやる気がなさそうです。そんな彼に渇を入れるべく、「私に勝ったらHできる。」という提案を出しました。案の定彼の目の色が変わり、やる気満々。しかし彼はオセロ惨敗しちゃったんです。再戦を申し込む彼ですが、またしても惨敗。
ところで彼にはまだ言っていなかったのですが、高校時代私は校内の『クラスマッチオセロ種目』で素人同士の対戦ではありますが、準優勝を取ったことがあり、結構オセロには自身があったんです。担任の先生がご褒美にアイスクリームを買ってくれたんですよー。体育祭ではだんご虫のような私が唯一輝けるイベントが文化祭とクラスマッチたったんだから! ネットでオセロしてて皆が「旦那さんに負けたんならしょうがないよね・・・」と現実を認めたがらないけど、私のほうがずっとオセロ強いのです。と言うかダーリン弱すぎ!
それから彼は二度とオセロをしようと言わなくなり、その後約2年間ホニャララ記録の更新が継続されるのであります。
「惨敗したのにリベンジしようだなんてよく言ったねー。まぐれで私が勝ったと思ったんでしょうー。」と高笑いする私に彼が一言。
「やるしかなかったんだ・・・」
それにしても無理やり襲わなかった彼は偉い。

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