乙女のおかいもの

幼馴染の友人と、手を繋いでマリノアシティでショッピング。この時だけは(心は)10代よ。
〜アハハウフフ〜
そのあと休憩にヨモギ茶をすすりながら、
「最近、重力に逆らえなくなってきたよね。」
とお互い肌のタルミをカミングアウトして傷を舐めあっておりました。しかし深みにはまればはまるほど不安が増してきます。
「ところでさぁ〜まみりん何カップ?」
「Cカップだよ。」
「・・・・アンダーとトップのサイズは?」
「えーと・・8年前くらいに測ったから忘れた。昔からCカップ着けてるよ」
「はぁ?ありえない。だいたい日本人は美への意識が薄いのよ。海外のモデルなんてねみんな凄いのよ」
〜肉体美について切々と語られたが覚えていない〜
「・・てなわけで80代のお婆様でも意識一つ変えるだけでバストアップするものなのよ。」
ものすごく饒舌に語る友人に関心しながらも、それ故に浮かぶ疑問をぶつけてみる。
「そこまで立派な事が言えるんなら、そのお腹の脂肪はどうにかなったんじゃない?」
目力の利いた友人の顔が瞬く間に10代頃の少女の表情に戻りました。
「エヘヘ。それはさぁ〜ほら、私運動苦手だしさぁ。そんなことより、今は胸よ、胸の話をしているのよ。とにかくまみりんのバストは脇に肉が散ってるのよ」
「えー、そうかなー」
「私が見たところDかEだね。10年以上仕事でお客様の体をケアしてきた私が言うんだから間違いない。ちゃんと測って出直して来い!」
そう言えば、周りから「乳が乳が・・・」って言われていたような気がするけど、ぜんぜんピンとこなくて聞き流していたよ。考えてみれば結構太ったのにカップは変わらないってのもおかしいよね。ブラのサイズを間違っているのか・・・
そんなわけでワコールに向かうのでした。店内に入ったら、早速店員さんに声をかけられました。
「おサイズをお測りしてみましょうか?」
服の上からメジャーを当てた瞬間、
「あら、お客様、おワイヤーのほうが浮いておりますね。おサイズが合っておりませんね。」
さすがおワコールおレディーです。店員さんの見立てブラを付けてみたらビックリピッッタリ。さすがー。今まで2サイズ程小さいブラを付けていたらしい。全然気がつかなかったよ。でもデブ故のバストアップなので全然嬉しくない。痩せておサイズおダウンするぞ。

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