風前の灯火「レーザー企画部」に新たな企画案が社長から出されました。
「骨壷に名前を彫るのはどうだろう?」
なるほど。彫れるね、レーザーで彫れるね、骨壷。
「うわああああ!なんで死んでしまったの、あなたぁぁ!!そうだ!骨壷に名前を彫りましょう!そうしましょう!」
と思い立つ遺族が何人いるのでしょう。まあ、業者と契約すれば「なによりのご供養」という大義名分でしれっと彫って骨壷代にちゃっかり上乗せして儲けるのもアリかな。
問題はいつでも悲しみは突然にやってくるということです。24時間体制でいつでも仕事を受ける状態でなくてはいけません。休日でも夜中でもあの日でも、いきなり呼び出されるのです。交代制で電話の番をします。
「マミさん、明日骨壷出勤ね。よろしく。」
「えー!まじでー!?」
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