随想

公園の一風景

たまの休日だから、と思い妻と二人で遠くの公園に出かけた。

市内でも有数の大きな池がある公園で、多くの人々がジョギングをしたり、犬を連れて散歩をしたり、ほがらかな休日を過ごしている。

そんな日常的な雰囲気の中、違和感を抱かせる風景があった。

クリックして別ウィンドゥで画像を表示

なぜ鴉が多く集まっていると、それだけで不気味に感じるのだろうか。

そういった感覚的な疑問もさることながら、写真の右のやせ細った木にしか鴉がとまっておらず、左側に一羽だけ白い鳥がいるのも印象的だ。

何か禍々しいものでも生まれかねない。

そんな印象を胸に秘めたまま背後を振り返り、そこに明るい日常が広がっているのを見て思った。

この世には明確な境界なぞ何処にも無い。

あるとするならば我々の脳内で、あたかも境界があるように感じる、この感覚だけだ。