虚無への供物


頭を抱える私。
口を押さえるまみりん。
一人だけ元気な井上君(仮名)。(毎朝、青汁)

我々3名は最終目的地の博物館を目の前に、せめて神仏に祈っておこうと怪しげな社(やしろ)に入った。どんな神が祭られているかも分からぬまま、手を合わせようとする我々の前に「それら」はあった。

ピラミッド上に積まれた聖水。やはりピラミッドパワーの摂取と言う側面もあるのだろうか。
感銘を受けつつ、我々はその横に書かれている文面を目にした。(以下、文面まま)

 

*多宝佛塔*

経典に「いよいよの時が来たら多宝佛塔を元に還し供養すれば、世界が清浄となり争いも苦しみも在る事無し」と説かれております。

今や人知も進歩し恐ろしい力を有ち、一歩誤まれば人類の破滅に通じ、又凡ゆる者が豊かになっていくのにほんとうのしあわせ安楽が得られない。

今日これからのいよいよの時であります釈迦牟尼世尊の説かれる真実の教……方便の時は過ぎ……大衆のため平等に説かれた教によって世界は救われ私達の真の幸福が得られるのです。

今ここに宝塔を還し奉ったのであります宝塔は6年の白象の鞍の上、七宝の柱に支えられこの世に 初めて御出顕の十万の佛と一身即三身の御本尊がお奉られており、地上最尊唯一の真実証明の大塔であります。

合掌。

 

*警告*

これから先は、いよいよ館内である。しかし館内での写真撮影が禁止されていた為、この先のページの画像はまみりんのスケッチを元に再現しようと試みた物である。

 


↑中央にプライム10ピラミッドが……↑


合掌。我々の運命に